マネジメント・リーダーシップ

必要なのはHuman Energy Management

人事部門をHuman Resource Managementと言うのは、人を育む、人を活かすという意味からだと考える。
しかし、多くの企業に必要なのは、Resourceをマネジメントすることではなく、Energyをマネジメントすることかもしれない。

常にやる気100%の人などいない。どんなに優れたResourceを持つ人も、体調がすぐれない時もあれば、心が折れそうになることもある。人によって瞬発力や持久力は異なるし、得意不得意も違う。何にやる気や楽しみを見出すのかは千差万別であるし、レジリエンスも様々である。
いかに優れた戦略や計画も、実行なくして達成はあり得ない。最も困難なことは、当たり前のことを当たり前に愚直に続けることである。なぜなら人により、時により、Energyが上下して、個人でもチームでも、その総和が一定であり続けることはないからである。

マネージャーがHuman Energy Managementを適切に行うために最も必要なことは、メンバー個人を深く知ることである。メンバーの肉体的、精神的、感情的エネルギーの源泉と消耗具合を正しく理解しなければならない。特に、精神的・感情的ストレスはエネルギーの大きなマイナス要因となるため、適切なマネジメントが求められる。

自分の進むべき道と役割を100%理解納得し、エネルギーが十分に備わっていれば、人は放っておいても勝手に進んでいく。そうでない時、マネージャーは迷い、悩み、時に混乱するのである。

メンバーのEnergyをManagementしよう。そのためには深く、よく、知ることから始めよう。「知っている」と思っても、実のところあなたは、メンバーの半分もわかっていないかもしれないのだから。



    タイトルとURLをコピーしました