マネジメント・リーダーシップ

茶の湯から学んだマネジメントのあり方

半年間通った初心者茶道教室も卒業茶会を無事終え、来月からは先生のご自宅での本格的お稽古が始まります。

朝、昼、夜と三部に別れての初心者教室でしたが、お稽古を継続する生徒さん達の多くは、多少遠くても、今回ご指導いただいた青井先生の一門に入ることを強く希望しました。中には片道1時間半近くかけて通う方もいらっしゃいます。ご近所にもご紹介いただける先生がいらっしゃるのですが、私たちは青井先生のお弟子さんになることを希望しました。

 

私たち新宿教室以外の他地区のお教室の様子を伺うと、半年の間に揉め事が起きたり何かと大変だったようです。こんなに多くのお稽古継続の希望者が出てこなかったり、途中離脱の方が出てきたリ、まるで新宿教室とは違うと聞きました。会社に例えて言うならば、退職者や休職者が多く出て、再雇用を募っても希望者がいない、そんな状態の地区もあったのだそうです。

 

新宿教室の生徒が口にした共通のことは、先生の「お人柄」に私たちが惚れ込んだことでした。

私の夜クラスは最年少は14歳、最年長は60歳近く、まさに老若男女の多国籍チーム。日本語がおぼつかない留学生もいました。昼クラスは主婦チームが中心。朝クラスは平均年齢が高かったと聞きます。経験者もいますが、覚えが悪かったり、緊張して失敗してしまったり、まさにバラエティに富んだ私たちに、先生は「喫茶去(きっさこ)」の精神でご指導くださいました。

(「喫茶去」についてはこちらのブログをご覧ください。)

いつもどんな人にも変わらぬ愛情と微笑で接して下さる先生に、私たちはお稽古のノウハウ以上に、人としての尊敬の念を強く抱いたのです。そして、「師事を仰ぐなら青井先生に!」と皆が感じたのでした。

 

今回、多くの生徒さんが青井先生のお弟子さんになることを受けて、私は自らを振り返りました。

私のメンバーたちは、何かの形で私との関係が終了したとしても、機会があれば是非、私と一緒に仕事をしたいと言ってくれるだろうか。私との時間を有意義だった、スキルだけでなく人として成長できる大切な時間だったと言ってくれるだろうか。青井先生が運営した新宿教室のように私はチームをマネジメントしているだろうか?崩壊しそうな他教室のようにはなっていないだろうか。

インフィニティで是非働きたい。私と一緒に是非仕事をしたい。それは、知識やスキルの向上や金銭などの物質面とは別に、自分自身の主観的・精神的幸福度を手に入れることができるからそうしたい。

 

半年間の茶道教室を経て、青井先生からマネジメントにおける多くのヒントを頂きました。

多くの生徒が青井先生の弟子になることを自ら希望したように、私もそんな風に思ってもらえる経営者であり管理職でありたいと思います。

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