「私の上司はちっとも褒めてくれない」
「部長から褒められたことはない」
顧問先の社員さんからは、こんな言葉をよく聞きます。
一方、当該会社の部長さん、役員さん達の言い分はこうです。
「そんなことない。この前も褒めたけど」
「『ありがとう』と毎日言っているけど、伝わってるかどうか、
何の反応もない」
伝えているのに伝わっていない。
上司部下のみならず、世の名のあるある話です。
こういうギャップが生まれる場合、
褒める、感謝するなどのポジティブな事だけでなく、
注意したのにそれが伝わっていない、
というネガティブな事も起こっている可能性大です。
この場合、受け取る側の問題よりも、
99%の確立で発信する側に問題があります。
そう!
褒めているつもり、感謝しているつもり、注意しているつもり
と、「つもり」行動をしているだけで、
正しく褒める、正しく感謝する、正しく注意することが
できていないのです。
何について褒めているか、
何について感謝しているか、
何を正してほしいか
具体的に伝えていますか?
この「具体的」がないと、
言われた方は何について言われているかがピン来ず、
結局、褒められた記憶として残らない、
感謝された気がしない、
どこを注意されたかわからず同じ過ちを繰り返す
という残念な結果になってしまいます。
いつも褒めているのに「褒められたことない」と部下が感じている。
いつも「ありがとう」と言っているのに、部下は感謝されていると感じていない。
こういった場合、まず間違いなく、
「何について」の具体的な言葉が欠けているに違いありません。
「1日も努力を欠かさず頑張っていてスゴイよ。」
「何度断られてもお客様に食らいつく姿勢は大したものだ。」
「人が気がつかないことに心を配ってくれてありがとう。」
「時間をわざわざ作ってくれてありがとう。」
「報告は作文形式でなく、箇条書きで要点だけまとめてほしい。」
「●●の部分が分かりづらいので、〇〇のように変えてほしい。」
ポイントは具体的です。
せっかくの言葉も、伝わらなければ意味がありません。
特に、上司の部下に対する「褒める」「感謝する」言葉は、
部下のモチベーションのきっかけにもなります。
ダラダラと言う必要はありません。
しかし、「何について」はしっかりと伝えましょう。
それだけであなたの気持ちは部下に伝わりますし、
部下の、あなたに対する印象もアップ!
モチベーションもアップ!!
するに違いありません。