DNAに組み込まれている5つの価値観

部下育成のカギは欲求を知ること!管理職が知っておきたい『愛・所属の欲求』とは?

「部下がやる気を失っているように見える」
「信頼関係が築けていない気がする」

そんな悩みを抱えていませんか?

部下育成やマネジメントで成果を上げるためには、
部下一人ひとりの“基本的な欲求”を理解することが重要です。

「マネージャー必須の知識:DNAに組み込まれている5つの欲求プロフィール」
をお読みいただいた方から、
「もっと詳しく知りたい!」とのお声をいただきました。
そこで今回から5回シリーズで、
5つの欲求それぞれを詳しく解説していきます!

第1回のテーマは『愛・所属の欲求』
この欲求を理解し、実際に部下との関わりにどう活かすのか、
そのヒントをお届けします。


愛・所属の欲求とは?

「愛・所属の欲求」は、
人間が持つ5つの基本的な欲求の中でも、
他者とのつながりに関連するものです。

他の4つの欲求(力・価値、楽しみ、自由、生存)とは異なり、
この欲求は 一人だけでは満たすことができない という特徴があります。

たとえば、こんな感覚を持ったことはありませんか?

  • 「誰かと一緒に過ごしたい」
  • 「仲間がいると安心する」
  • 「孤独になるのが怖い」

これらはすべて「愛・所属の欲求」が関係しています。

特に職場では、この欲求を満たすことが、
部下のモチベーションやパフォーマンスに直結するのです。


部下育成に活かす!愛・所属の欲求が強い部下の特徴

部下の「愛・所属の欲求」が強い場合、
次のような特徴が見られることが多いです。

  • チームでの協力や団体行動を好む
  • 誰かに構われたり、感謝されることを喜びと感じる
  • 周囲との調和を重視する
  • 「一緒に仕事をすること」自体がモチベーションになる

こういった部下は、
「自分が組織やチームに所属している」という実感が重要です。

この欲求が満たされないと、
孤独を感じたり、チームから疎外されたと感じることで、
やる気を失う可能性があります。


具体例:愛・所属の欲求の満たし方

1. 私の例:特定の誰かと深い関係を築きたいタイプ

私は「愛・所属の欲求」がとても強いタイプです。

ただし、大人数の中でワイワイするよりも、
特定の誰かとの深い関わりを求めます。
このため、「少人数での仕事」や「1対1の面談」を重視し、
部下とじっくり向き合う時間を設けることで、信頼関係を築いています。

2. 友人Tさんの例:みんなでワイワイ楽しみたいタイプ

一方、私の友人Tさんは「愛・所属の欲求」が強く、
さらに大人数で活動することが好きです。
彼女は複数の団体に所属し、
イベントの企画やチームでの活動を心から楽しんでいます。
「みんなで力を合わせて成果を出すこと」が
彼女のモチベーションの源泉になっています。

ポイントは、同じ『愛・所属の欲求』が強い人でも、満たし方が異なる
ということです。

部下一人ひとりが
どのような形でこの欲求を満たしているのかを理解することが、
部下育成の第一歩となります。


注意:愛・所属の欲求が弱い部下との関わり方

一方で、「愛・所属の欲求」が小さい部下もいます。
例えば、次のような特徴を持った人です:

  • 一人で作業をするのが好き
  • 集団行動が苦手
  • 過剰な干渉を嫌う

こういった部下に対しては、
必要以上に干渉したり、
チームでの活動を押し付けるとかえってストレスになる可能性があります。

むしろ、
「個人で取り組める仕事の割り振り」や「成果を静かに評価する」
といった方法が効果的です。


部下の欲求を理解することの重要性

管理職として、部下の「欲求の器」の大きさを理解し、
それに合わせたマネジメントを行うことが、
モチベーション向上や信頼関係の構築に直結します。

あなたの部下の「愛・所属の欲求の器」はどれくらいでしょうか?

  • 特大ビールジョッキサイズ
    チームの一員であることを実感したいタイプ
  • 普通の湯飲みサイズ
    適度な関わりを好むバランスタイプ
  • 小さなオチョコサイズ
    個人での作業を好むタイプ

部下育成のヒント:愛・所属の欲求を満たすコツ

  1. 部下のタイプを観察する
    日常の言動から
    部下がどの程度「愛・所属の欲求」を持っているかを把握しましょう。
  2. 適切なコミュニケーションをとる
    • 欲求が大きい部下:
      定期的な1対1の面談や、チーム活動の機会を提供する。
    • 欲求が小さい部下:
      干渉しすぎず、個人作業を尊重する。
  3. 信頼関係を築く
    特に「愛・所属の欲求」が強い部下にとって、
    管理職からの「信頼されている」という感覚は非常に重要です。
    普段から感謝やねぎらいの言葉を積極的にかけましょう。

次回予告:「力・価値の欲求」について

次回は「力・価値の欲求」について解説します!

これは、部下の自己肯定感やモチベーションアップに直結するテーマです。

「自分には価値がある」という感覚が、
どのように職場でのパフォーマンスに影響するのか?

お楽しみに!


まとめ

「愛・所属の欲求」を理解することは、
部下育成を成功させる大きなカギです。
部下それぞれの欲求に寄り添いながら適切な関わり方を実践することで、
チーム全体のパフォーマンスが向上します。

ぜひ明日からのマネジメントに役立ててください!


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