マネジメント・リーダーシップ誰だって変わることができる

自分のマネジメントスタイルの「真実」に気づく

「ワンコって、自分で自分の大きさ、どれくらいってちゃんとわかってるのかなぁ?」
私が何気なくそう言うと、仲良しのエリちゃんママが一人で笑い転げながらこう言いました。

「あのね、私って自分で自分の大きさ、分かってないのね。(エリちゃんママは少しばかりぽっちゃりさんです)お家で鏡見ても、いつも見てるから、『まあこんなもんかな』って。家族も何も言わないし。でね、たまにお友達と写真撮ったりして、映ったの見てビックリするの。『うわぁ。私って太っ!痩せなきゃ!』って。」

それを聞いた私を含めての周囲全員、妙に納得したのでした。
確かに・・・・

今、自分で見ている自分は本当の自分ではない可能性が大きいのかも。
何てったて、脳は自分の都合の良いように物事を捉えて私たちを騙してしまう常習犯ですから、都合の良いように見たり、都合の良いように聞こえたり、都合の良いように解釈したり。つまりは誰もが自己ちゅーなのです。

それって、何も姿かたちに限ったことではなく、たとえばマネジメントスタイルひとつとってもそうなのです。
自分で思っている自分のマネージャー像。他人から見ると、実は全然違うものだったりして・・・
ちょっとマズい部分を仮に周囲の誰かがやんわりと教えてくれたとしても、自分の都合の良いように捉えたり、聞こえなかったり、挙句の果てには「そう言う事を言っている向こうがおかしい」などと考えてみたりするのです。
そのうち、誰も何も言ってくれなくなる。エリちゃんママのご家族が何も言わないように。(エリちゃんママは今のままで十分にチャーミングですが、健康面からは「痩せなさい!」とドクターに言われたようで・・・)

では、他人と一緒に写った写真を見て自分で自分のリアルな容姿に自分で気づくように、自分で自分のマネジメントスタイルの「真実」に自分で気づくにはどうすれば良いのでしょうか。

内省する
コーチングを受ける
メンバーから率直に意見をもらう
上司に指摘してもらう

どれも悪くはありません。
しかし、時には「他人」。つまり、常日頃一緒にいる同じ会社のメンバーや上司、友人知人とは全く異なる人たち、普段とは全く異なる環境に身を置き、そこで他人と一緒に写った集合写真よろしく自分を客観的に捉えてみるのも良いのかもしれません。

スポーツの世界では交流試合や他流試合は普通に行われ、そこで客観的な自分たちの力を把握します。
マネジメントだってそういうものがあっても良いと思うのです。
自分のマネジメントスタイルをリアルに把握することができる場としてのマネージャーの他流試合

腕に覚えのある人も、何となく行き詰っている人も、業種、職種を超えての他流試合の場にどんどん出かけていくことをお勧めいたします。

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