相手の「欲求のプロフィール」を知ることは、
関係性構築に非常に効果的です。
人には
「愛・所属」「力・価値」「自由」
「楽しみ」「生存」
の5つの欲求があり、
その強さは人によって異なり、また、
その満たし方も人によって異なります。
一般的に知られているマズローの欲求の段階説とは異なり、
人の欲求は段階的ではなく、
人によって強度が違うとの考えに基づいています。
（ウィリアム・グラッサー 選択理論心理学による）
強度というと分かりづらいですが、
人によって、
各欲求を満たしたい入れ物（器）の大きさが違うと考えると分かりやすいです。
私は「愛・所属」は特大ビールジョッキ、
「力・価値」も中ジョッキくらいなのに対して
「生存」はちっちゃなオチョコくらいです。
ですから「心配性」（生存の欲求）というよりは「おせっかい」（愛所属の欲求）ですし、
「勝ち負け」（力価値の欲求）にもどちらかというとこだわるタイプです。
友人のOさんは「自由」と「楽しみ」がジョッキサイズなので、
規則で縛られるのが最大のストレスです。
「生存」がことのほか高いKさんは慎重派であり、
大きすぎる権限移譲はかえってその行動を抑制してしまい、
Kさんの良さを全く奪ってしまいます。
誰が正しくて、誰が間違いではなく、人それぞれなのです。
ですから、
「あの人、おかしいよね」とか
「こんなことくらいでイライラして」とか
「どうして嫌なんだろう」
「無防備だよね」
などと自分と異なる人を批判・避難するのではなく、
「欲求のプロフィールが違うんだ」
「欲求が正しく満たせていないんだ」
と考えることで、相手との対応の仕方も変わってきます。
もし、今、あなたの身近に不安になっていたり、
ストレスが溜まっていたりする人がいたとしたら、
それは、その人の欲求のグラス（器）が
その人にとって正しく満たされておらず、
カラっからに乾いてしまっているか、
または、本当は冷たい水で満たしたいのに、
甘いジュースがグラスに入ってしまっていたりと、
その人にとっては「満たされていない」状況に陥っているに違いありません。
そのような場合、
相手の欲求の強度をきちんと理解して、
さらに、その人にとっての満たし方を理解し、
今、その満たし方ができないのであれば、
代わる満たし方を一緒に考えてあげる、
またはサポートしてあげることで、
相手の気持ちを良いほうへ向かわせ、
また、関係性の向上にもつながります。
５つの欲求のプロフィールとその強度、満たし方について、
自分を正しく知り、相手を知ることで、
どんな時にも自分で自分の機嫌をコントロールすることができるし
相手のハッピーのお手伝いもできるのです。
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
