新規事業を立ち上げたばかりの企業様から、
HR分野について相談したいとお話が舞い込みました。
課題感山盛りの中、先方がまず手をつけたいのは売上を上げたい。
そのために、営業パーソンのやる気を引き出し、成果を出せるようにしてほしい。
これがご依頼内容でした。
私がお伝えしたことは、以下の通りです。
1.短期的成果を上げることはできる。
2.離職率を減らし(開始数カ月で離脱者が出ている)、採用モデルとなる「ヒト」を育成したいなら、
小手先の手段だけではなく、本質的な事柄に手をつけるべきである。
3.スタートアップに勢いは大切だが、現在の採用方法にも課題が見受けられるので、
売上を上げるための人集め的方針は見直した方が良い。
4.HR(人事)担当として「目に見える成果」をトップから求められているということだが、
手段と目的を混同するとうまくいかない。
コーチングや研修は手段、目的は会社を軌道に乗せること。
5.HRやOD(組織開発)について「素人」ともし思っているなら、
「どんな手段を提案してくれるか」で外部パートナーを選ぶのではなく、
「このパートナーを信頼できるか」で選んだ方が良い。
なぜなら、提案された手段が最適か否かは、素人に判断は難しい。
仕事を「お願いしたい」と前向きなお客様に冷や水を浴びせかけるような話だったかもしれません。
しかし、人や組織の育成は短期間ですぐに成果が出るものではなく、
お互いの信頼の上に、時に本気でぶつかり合い、意見を言い合いながら
ベストを探っていく、そのような関係性なしに築くことはできないと私は考えています。
「仕事を発注してあげている」ではなく、パートナーとして受け入れていただけるお客様のために、
誠心誠意、最大限を尽くしたいと思っています。
頑固なコンサルタントの矜持です。
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