組織開発

組織改革の落とし穴|途中で頓挫しないために気をつけるべき事

「よし、組織改革をやるぞ!」 とスタートしたのに…

📌 最初はうまくいっていたのに、いつの間にか失速
📌 現場の温度感が下がり、結局元に戻ってしまった
📌 トップの関心が薄れて、誰も主体的に動かなくなった

こんな状態になったことはありませんか?

組織改革がうまくいかない最大の原因 は、
「最初は盛り上がったのに、途中で止まること」 にあります。

では、どうすれば 「頓挫しない組織改革」 ができるのか?
今日は、その 落とし穴と回避策 についてお話しします!


1️⃣ 組織改革が途中で止まる「5つの落とし穴」

組織改革が失敗するパターンには、 共通する5つの落とし穴 があります。

❌ 落とし穴①:「トップの関心が薄れる」

最初は「会社を変えよう!」と意気込んでいた経営層も、
いつの間にか業績や目先の課題に意識を取られ、改革の優先順位が下がってしまう

👉 トップの温度感が下がると、現場の意識も下がる。

📌 回避策:「トップが最後まで関与する仕組みを作る!」

✅ 毎月、トップが改革チームと進捗ミーティングをする
✅ 役員会議で、改革の進捗を定期的に議題に入れる
✅ 社長メッセージを継続的に発信し、「本気度」を伝える


❌ 落とし穴②:「短期的な成果を求めすぎる」

「風土改革、まだ成果が出ていないよね?」
「やってる意味あるの?」

すぐに結果を求めすぎると、「やっぱりダメだ」と判断され、改革が止まってしまう。

📌 回避策:「短期の成果ではなく、長期の変化を見据える!」

✅ 最初から「改革には時間がかかる」ことを経営層と共有する
✅ 短期で効果を測るのではなく、 「変化の兆し」を見つけて評価 する
✅ 小さな成功事例を積み重ね、 「少しずつ変わっている」実感を持たせる

📝 生事例:C社の風土改革プロジェクト
C社では、「社内コミュニケーションを活性化しよう!」と改革を始めましたが、
最初の3ヶ月は「特に変化なし」と見られていました。
でも、「ありがとうカード」の運用を続けた結果、
6ヶ月後には「社内の空気が変わってきた」と実感する社員が増えた!


変化のスピードはゆっくりでも、続けることが大事。


❌ 落とし穴③:「現場の負担が増えすぎる」

「業務が忙しくて、それどころじゃない!」
「改革も大事だけど、売上を作らないと…」

改革を進める 「現場の負担が大きすぎる」と、途中でギブアップしてしまう

📌 回避策:「現場の負担を減らしながら進める!」


✅ 「業務の効率化」と「風土改革」をセットで進める
✅ 「小さな行動変化」からスタートし、無理のない形で定着させる
✅ 「改革が仕事を増やす」のではなく、「仕事をしやすくする」と伝える

📝 生事例:D社の業務改革×風土改革
D社では「風通しの良い職場を作る」という目標を掲げましたが、
「現場の業務が忙しすぎて、何もできない」との声が多数。
そこで、まず 「業務のムダ取り」を先に実施
結果、 業務が効率化され、社員に少し余裕が生まれたタイミングで風土改革を進めた!

「改革は仕事を増やすものではなく、仕事をしやすくするもの」
こう伝えるだけで、現場の協力姿勢は大きく変わる!


❌ 落とし穴④:「一部の人だけが頑張る」

改革チームや一部の熱意ある社員だけが頑張っている状態では、
「結局、他の人たちが動かずに終わる」というパターンに陥る。

📌 回避策:「全員を巻き込む仕組みを作る!」

✅ 改革チームだけでなく、「現場リーダー」を巻き込む
✅ 「参加型の仕組み」を作り、社員が関わりやすくする
✅ 経営層・管理職・現場メンバー、それぞれの役割を明確にする


❌ 落とし穴⑤:「組織の評価制度と連動していない」

「新しい行動をしよう!」と言っても、
評価や人事制度が従来のままだと、誰も本気で取り組まない。

📌 回避策:「新しい風土を評価に反映する!」


✅ 「行動変容を評価する仕組み」を作る
✅ 風土改革を進めるマネージャーにインセンティブを設ける
✅ 「挑戦すること」を評価し、失敗してもチャレンジを奨励する


2️⃣ 風土改革を「続く仕組み」にするために

組織改革が途中で頓挫しないために、大事なのは 「続けられる仕組み」を作ること!

トップが関与し続ける仕組みを作る(定期ミーティング、社長メッセージの発信)
短期の成果ではなく、長期の変化を評価する(「変化の兆し」に注目する)
現場の負担を増やさず、効率化とセットで進める
一部の人だけが頑張るのではなく、全員を巻き込む仕組みを作る
組織の評価制度と連動させ、「風土改革がキャリアにプラスになる」状態を作る


組織改革は、決して一朝一夕でできるものではありません。
でも、 「本気で変えたい」と思う気持ちがある限り、変わることは可能!

「組織を変えたい」その想いを、実現するための第一歩を踏み出しましょう!


📢 5回の連載、ありがとうございました!

第1回:「組織改革」と「風土改革」の違い
第2回:組織改革チームの作り方
第3回:改革のロードマップを描く
第4回:行動の変化を生み出す仕掛け
第5回(最終回):途中で頓挫しないためのポイント

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