上司より先に帰るのはマズい。
夏休みは期間中に自由に取ることになっているが、先輩の予定が決まるまでは若手は自分の都合を優先させることはできない。
朝の挨拶は後輩から先輩に行う。
職場の清掃は新人が行う。
マネージャーへの報告は口頭+メール(記録を残すため)で行う。
就業規則に明記されているわけではない、明確なルールとしてチームに存在するわけでもない、しかし「確かに存在する」暗黙知のモノ。
それが、みんなが笑顔になる、働きやすくなるものであれば良いのですが、誰か特定の人だけが得をする、または不利益を被るものだとしたら、ソレが存在することは、職場に良い影響を与えません。
これらの暗黙知は、決して悪意から生まれたものではありません。
もしかしたら、昔はそれが効率的だったのかもしれないし、誰かのちょっとした気遣いから始まったのかもしれません。
しかし、時代やメンバーが変わる中で、形骸化したり、本来の意図とは異なる悪い影響を及ぼすようになってしまうことがあります。
一方、全体に良い影響を与える暗黙知のモノもあります。
例えば。
毎朝の朝礼では、全員が互いの体調を自然に気遣うことができている。
新人が入ってくると決して一人にせず、みんなでお節介をやいている。
失敗の振り返りをチームで行う習慣がある。
これらを「風土」と呼ぶか、「空気」と呼ぶかは自由です。
いずれにしても、「良いモノ」と「なくてもいい 又は ない方がいい モノ」とが存在するのは事実です。
なくてもいい(ない方がいい)モノが、実は、職場の雰囲気を悪くする根源であり、結構、が厄介だったりもします。
マネージャーが気づいていて、メンバーが気づいていない。
逆に、マネージャーは気づいていないけど、メンバーが気づいている。
確かに違和感を覚えている、おかしいと感じているけど、「当たり前に存在している」モノなので、それを口に出して言うことがはばかられている。
チーム全員で職場の暗黙知を一旦すべて洗い出し、断捨離してみることは、職場活性化のためにとても有効です。
ここでのポイントは、マネージャーや先輩、成果を出している社員への忖度が暗黙知として存在していた場合、それをしっかりと受け止め、忖度されている側が「不必要!」と言えるかどうかです。
目に見えるモノよりも、目に見えないモノの方が、大きな影響を与える場合も多くあります。
職場の暗黙知について、一度、断捨離・大掃除をしてみてはいかがでしょうか?
きっとそこから「本当に大切なコト」が見えてくるでしょう。
そして、誰もが遠慮なく意見を言え、主体的に動ける、『真に風通しの良い、イキイキとした職場』へと進化を始めるでしょう。
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