組織開発

議論活性化のために最初にしたい約束

ミーティングで何かを話し合わなければいけない時、
次のような人たちがいます。

① 「できてないくせに偉そうに言うな!」と
自分ができていないことについて発言する人を非難する人。
またはそのようなオーラを周囲に発散させる人。

② 「自分はできていないから」と
アイデアがあっても口をつぐんでしまう人。
またはできている人の意見にすぐに同調してしまう人。

そもそも議論の場は
「できている事を称賛する場」でも
「できていない事を非難する場」でもなく、
「何をどうしていくのか」と
それぞれの考え・アイデアを出し合って前向きに話し合うべき場です。

そんなことは誰もが分かっているはずなのに、
「できてないくせに偉そうに・・・」という負のオーラが流れてしまうと、
当然発言する人は限られ、
議論どころか良いアイデアも出て来なくなってしまいます。

職場における議論の場とは、
相手を論破・打ち負かす場ではなく、
目的・目標など、そこに向かって進んでいくために
「目指すモノを共有」する場でなければいけません。

その時必要なのは、議論を積み重ねることであり、
足りないものを追及したり、
できていないことを責めたりすることではないはずです。

自分ができていてもできていなくても、思ったことは自由に発言しても良い。

それが大前提にあって初めて、
前向きな議論を促進することができるのではないでしょうか。

うちのチームはみんな意見言わないんだよな。
あいつらちゃんと考えてるのかなぁ。

こんな風に思い当たる節があるマネージャーさん。
話し合いの場は「自由に発言」することができる安全な場となっていますか?

できていてもできていなくても、思ったことは自由に発言して良いのです。

うちのチームはまさにこの傾向がある。
そう思ったなら、議論ミーティングの最初に「私たちのルール」として
「今できているかどうかと発言内容は全く関係なく、
 堂々と発言すること」
を確認すると良いでしょう。

ちなみに・・・

できていない人が委縮して発言できなくなるのは、
「できていないくせに偉そうに言うな」とオーラを出す人がいるからであり、
そういうオーラが消えただけでも随分と場の雰囲気は変わるものです。

タイトルとURLをコピーしました