戦略人事経営幹部育成

倫理研修では不正は防げない?組織の風土を整えるために経営層がすべきこと

ある企業の役員の方から、こんなご相談をいただきました。

「不祥事があったわけではない。経営層に倫理観が欠如しているわけでもない。
ただ、経営層の日常の発言が独り歩きし、
“売上至上主義”が求められているという誤解が社内に広がり始めている。
このままでは、いつか不正が起こってしまうかもしれない。その前に手を打ちたい。」

このようなケースで、倫理研修を実施しても、効果は限定的です。
なぜなら、倫理観が欠如しているわけではなく、危機感を持っているのは相談者のみ。
組織の空気を変えるには、もっと根本的なアプローチが必要です。

倫理が機能する組織をつくるには、風土を整えること。
そして、風土を形づくる最大の要因は、経営層の日常の言動と「あり方」です。

経営層が、自分たちの一挙手一投足が、
どんな未来をつくり、どんな誤解を生むのか──
その影響を自覚することから、組織づくりは始まります。

今回は研修のご依頼はお断りしました。
代わりに、必要なアドバイスとご提案をお伝えしたところ、
役員の方は深くご納得くださり、案件を一度お持ち帰りになりました。

これがビジネスにつながるかはわかりません。
しかし、私はこれこそが「お客様第一主義」だと考えています。

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