経営理念、クレド、パーパスなど、
多くの企業は目指す姿や成し遂げたいコトを掲げています。
では、なぜそれほどまでに多くの企業は経営理念を創り、
それらを全社隅々まで浸透させようとするのでしょうか。
流行りだから?
皆やっているから?
夢や目標を明確に持っている人と、なんとなく生きている人の
成長や成功は、どちらがあるでしょうか?
答えは言わずもがなです。
義務や責任を全うしなければいけないと考える人と、
自分の夢をかなえようと突き進む人と、
どちらが前へ進む力は大きいでしょうか?
答えはもちろん夢の力です。
人が前へ進もうとする時、しんどくても乗り越えなければならない時、
義務や責任よりも夢の力の方が、はるかに大きいです。
吉田松陰の言葉に、次のようなものがあります。
夢なき者に理想なし
理想なき者に計画なし
計画なき者に実行なし
実行なき者に成功なし
故に、夢なき者に成功なし
夢や理想が成功の源であり、
成功したいなら夢や理想を持つことが必要ということです。
夢と言うときれいごとに聞こえるかもしれませんが、
経営理念は、ある意味、その企業の夢=かなえたいコトです。
成功とは、一時的な業績を上げる、お客様から評価されるということではなく、
先行きの予測が困難なVUCAの時代においては、
持続的にお客様から必要とされ続け、存在し続けられることが第一と考えます。
(2021年の国内157万社の平均年齢(業歴)は34.1年。東京商工リサーチ調べ)
夢や理想を掲げ、
それに共感して一緒にそれを目指そうと前へ進む同志(社員)が集まり、
初めて、存続し続けることができる企業活動ができます。
逆に言えば、夢や理想がない企業が
存続し続けることは不可能に近いともいえるでしょう。
経営理念(夢・理想)は存在するだけでは何の意味も持ちません。
働く人たちの共感を創り、そこに紐づく計画・行動と目標に変えることで
いついかなる時も常に指標となり、
成長と発展へ導いてくれるモノとなるのでしょう。
経営理念は企業にとっての夢や理想を言葉にしたものであり、
働く人たちのバイブルであり、灯台でもあります。
経営理念があり、それがしっかりと浸透している会社。
それこそが、21世紀を生き抜くことができる、
今後も必要とされ続ける会社の条件なのでしょう。