マネジメント・リーダーシップ誰だって変わることができる

答えを持って質問していませんか?

国会における質問とか、法廷における質問などは、質問する側が「自分の答え」を既に持っていて、その答えを答えさせようと質問しているように聞こえます。

ですから、自分が用意した答え以外を相手が答えた場合、「分かりません」「それはおかしくないですか?」「説明が不十分です」となります。

 

あなたはメンバーに対して、はたまた家庭でお子さんなどご家族に、こういう質問の仕方をしていないでしょうか?

例えば、納期に遅れがちなメンバーが今も既にギリギリ間に合うかどうかの仕事をしている時、

「どうして今の時点でこれしか出来上がっていないの?」(質問者の持っている答えは、「どうせ助けてもらおうと思っているか、そもそもだらしないんだから」)

例えば、友達との遊びに夢中になって宿題をせずに眠ってしまう子供に対して

「どうして宿題先にしないの?」(質問者の持っている答えは、「後でちゃんとやろうと思っていた、て言い訳するんだから」)

 

答えを持って質問しているうちは、相手にもそれが伝わってしまい、「本当のこと」を答えてもらえない可能性は大です。

また、仮に「本当のこと」を答えてくれたしても、質問者の頭の中は時分の答えの色で既に染まっていますから、それ以外の色はすべて「間違い」、受け付けないまたは、受け入れ難くなってしまっています。

 

私たちは法廷弁護士でも国会の証人喚問の質問者でもありません。

メンバーに向かう時、子供や家族、友人と向かう時、自分の答えは手放して、素直な気持ちで相手に質問してみませんか?そして、色眼鏡なしの真っ白な気持ちで相手の言うことに耳を傾けてみませんか?

「どうしていつも納期に遅れるんだ?!(怒)」ではなく、「納期に遅れてしまう阻害要因や困っている事があるの?」「間に合うように進めるにはどうしたらいい?」

「どうして宿題先にしないの?!(怒)」ではなく、「宿題も遊びも両方ちゃんとできるようにするには、どうすればいいかなぁ?」

 

お口は1つしかありませんが、お耳は2つあります。

これは、「1話したら、その倍しっかり聴きましょう」という意味だそうですよ。

自分が聞きたいことだけを聞いて、欲しい答えを求めるのではなく、質問したら、その倍も三倍も、しっかりと相手の話を聞きましょう。

但し、質問は自分の答えを手放して、真っ白な気持ちで問いかけることをお忘れなく。

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