禅語から学ぶリーダーのあり方

「風吹月不動」困難にあっても信念を貫く

実家に帰ると床の間のお軸が「風吹月不動」に掛け変わっていました。
起業した私に志を貫けという意味で両親がこのお軸を選んだのか、はたまた偶然なのか。その理由は分かりませんが、私の心にグッとくるものがありました。

風吹月不動(かぜ ふけども つき どうぜず)

大きな風が吹けば、地上は土埃が舞い上がり、草木は揺れ動き、場合によっては大木さえも折れてしまい、また、家々の屋根が飛ばされたりというがあります。空に浮かぶ雲さえも風の勢いに流されてしまいます。
しかし、どんなに大風が吹こうとも、月は全く動じることなく、その優しく温かな灯りを地上へ送り続けてくれます。

つまり、月を確固たる信念に、風を困難な事柄に例えて、どんなに苦しく困難な事柄に遭遇しても、決してくじけずに貫き通す強い意志が大切だという意味合いです。

どうしたらそのような「強い気持ち」を持つことができるのか。
それを「夢」というのか、「志」というのかはわかりません。

しかし、「そうなったらいいな~」という程度の中途半端な気持ちでは、ちょっとした「風が吹いたら飛ばされてしまい、大成することは難しいのでしょう。

私が起業した志は、「悩めるマネージャーが元気になる手伝いをしたい」「一人でも多くの人が自分の無限の可能性を信じ前を向けるように手伝いたい」「すべての人が笑顔で幸せになる手伝いがしたい」ということでした。
何ごとの判断・決定基準はそこに基づいてやってきたつもりです。

年の瀬にこの言葉に触れ、これまでの自分と会社の活動を振り返ると共に、来る年への決意を一層強くしたのでした。

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