「40代女性の部下に手をやいています。」
というご相談を立て続けにいただきました。
「お局様なんですよ。仕事はできます。ずっと同じ部署にいるから自分よりもある意味なんでも知っている。けど、上司の僕の言うこと聞かなくて、煙たいんですよ。」
お話を伺いながら、「イタタ・・・」と思ってしまう私です。
私も扱いづらい生意気な女性部下の筆頭だったことは間違いないですから。
40代半ば以降と言えば入社は1990年代前半です。
男女雇用機会均等法が施行されて数年が経っていますが、いきなり会社が、世の中が、女性に対してopen mindになったわけではなく、当時から頑張ってきた女性陣は、多かれ少なかれ、「無理」をしてきたことは間違いありません。
かくいう私も男女同一条件で配属された一期生。
ところが当時の上司が「女はいらない!」と言っていたと周囲から聞き、ひどくショックを受けたことを覚えています。
お客様に担当営業になったご挨拶に伺うと、「女の担当じゃなく、男にして」と面と向かって言われたこともありました。
何とか認めてもらおうと、男性に劣っていない、女性だってできるんだ、女性の方が良いところもある、と必死で努力しました。
知らず知らずのうちに、めいいっぱい自分を大きく見せようと肩肘張っていたと思います。
折しも時はバブル。今では考えられないような大きな肩パッド入りのジャケットが流行り、今見ると、まるで戦闘服のようです。
そう、この世代の女性たちは、まさしくブランド物の戦闘服に身を包み、必死に頑張ってきた世代なのです。
私はこれをガンダムスーツと呼んでいるのです。
最初は一枚だったガンダムスーツも年齢と経験を重ね、ステップアップするためには、さらにガンダムスーツを何重にも重ね着る必要が女性たちにはありました。(少なくとも私は10枚くらい着ていたかもしれません)
そしていつしかそれが、仕事においては当たり前になってしまうのです。
幸いにして、私はガンダムスーツを脱ぐことができました。
最初は怖くて、なかなか脱げません。
脱ごうとしてもまた着たりして・・・
それでも1枚、また1枚と脱ぎ去っていきました。
何年の歳月がかかったことか。
企業で働いている40代以上の女性を見ると、まだまだガンダムスーツを着ている方が沢山いらっしゃいます。
脱いじゃえば楽なのに~
と思うのですが、彼女たちにはきっかけが必要なのです。
突っ張らなくても、肩肘張らなくても、等身大の貴女で大丈夫なのだと、背中を押してくれる誰かが必要なのです。
恐らく男性には、この感覚はわからないのではないでしょうか。
なんだかんだ言っても多くの企業は男社会。
増して、四半世紀近く前の日本社会では、女性が男性と同等に仕事をしていくには「頑張る」しかなかったのです。
今も突っ張っている女性の部下(女性上司でもそうなのですが)がいるとしたら、是非とも、まずは、彼女たちの話を否定も批判も批評もせずに、ただ黙って聴いてあげてほしいのです。
そして、彼女たちの頑張りを称え、その上で、等身大の貴女の方が何倍も何十倍も人として魅力的だと気付かせてあげてください。
扱いづらい女性の部下も、何も好き好んでそうなったのではないはず。
そうしなければ自分を守れなかったのです。
「お局」だなんて言わないでください。それこそ差別用語だと思います。
「等身大の自分を受け入れてもらっている」
それだけで、彼女たちは一歩前へ進めるはずです。
無理矢理ガンダムスーツを引き剝がすのではなく、「北風と太陽」の太陽になって、彼女たちが自ら脱ぎ捨てるそのお手伝いをしてあげて下さい。
すべての女性がガンダムスーツを着る必要のない社会になりますように。
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