誰だって変わることができる

「捨てる」のではなく「手放す」

なかなか変われない。わかっていても二の足を踏んでしまう。

そんな方々に共通する傾向として、「変わる=過去の否定」と捉えてしまっているところがあります。
これまでやってきたことがダメだから変わらなければいけない。
今までのやり方は古いから捨てなければいけない。

今まで信じてやってきたこと。そのやり方でうまくいき成果も出してきたこと。
それらにダメ出しして「変われ」と自分に命令を出したところで、過去の否定は自分自身の否定ともつながってしまい、それは変わりたくても変われないのもごもっともなのです。

理念創成のワークショップで「捨てるもの」「守るもの」「新たに取り入れるもの」というワークを行っていた時、参加者の方から「捨てるもの」という表現には抵抗があるとご意見を頂きました。
これまで深く考えることもなく当たり前に使ってきた表現でしたが、この方のご意見をありがたく頂戴し、違う表現でやってみることにしました。

「手放すもの」「守るもの・留めるもの」「新たに取り入れるもの」

「捨てる」というと不要、古い、などというネガティブなイメージが付きまとってしまいます。そうすると、やはりそれは過去の否定になってしまう。
そうではなく「手放す」。今までしっかりと握っていた手のひらを、そこから小鳥が飛び立っていけるようにゆっくりと開く、そんなイメージです。
不要とか古いではなく、今の自分にはもう握り締めておく必要はないから手放す。そこにあってもいいけれど、握り締め縛り付けて留めておかなければいけない役割を卒業したもの。だから手放してあげる。

こんな風に説明したところ、「捨てる」に抵抗があった方もすんなりとワークに取り組むことができました。

断捨離だって同じですよね。
捨てるというと、まだ使えるのにと罪悪感が芽生えたり、今まで気に入っていたんだけどそれを否定されたようで悲しくなったり。
そうではなく手放す。私にとっての役目を果たし終えてくれたから手放してあげる。自由に飛んで行っていいよ。そんな風に手放してあげる。
そう考えると、断捨離ではなく断放離の方が良いのかな???

話は反れました。

変わりたいけどなかな変われないあなた。
固く握りしめているその拳を優しく開いてみてください。大切にしていた小鳥があなたの手のひらからそっと羽ばたいていけるように、そんな感じで、勇気を出して手放してあげるのです。
「今までありがとう」と心の中で呟きながら。
きっと、今のあなたに必要な新たなモノがあなたの手の中に飛び込んでくるに違いありません。

「捨てる」のではなく「手放す」
そうして手放すことができたあなたは、「変わる」のではなく「進化」していくのだと思います。

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