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仕事時間の考え方

「起業して時間の使い方とか、不安になりませんか?サラリーマンと違って自分の行動が全て結果にのしかかってくるのに、私だったらどこまでやっても不安になりそう。」

この時間の使い方というか仕事の進め方については本当によくご質問を頂きます。

創業当初はサラリーマン時代と同様に朝9時から夕方6時までは仕事時間と定め、その間をしっかりと仕事をしていました。
つまり、休憩1時間を除き、1日8時間を仕事に費やす時間と定めたのです。
しかし経営者になると、経営にまつわる様々なやらなければいけないことがあります。ましてや我が社のような弱小企業では一人何役もこなさなければいけません。また、自分自身が錆びつかないように必要スキルの勉強会、経営者としての勉強会、ひいては経営者としてのお付き合いなどもあります。
当然、会社勤めの時と同じように8時間を直接的な仕事時間にだけ使うということはできません。
ですから当初は勉強会で半日割かなければならない時には残業のような形で時間外にその穴埋めをしていました。
つまり、直接的な仕事時間を1日8時間確保することに必死だったのです。

これには限界がありました。
まず物理的にどうしても無理がありました。何が何でもそうしようとすると睡眠時間を削って寝ずに仕事をしなければなりません。
そして時間を確保できないが故に精神的な焦りが募り、ストレス過多となってしまいました。

この仕事の仕方そのものに無理がある。
そう思った私は「時間」で仕事を進めるのではなく、「量と質」で進めることにしました。
今日は〇〇会社様の企画書と△△会社様の研修資料を仕上げる。
今週は登壇が3日あるので空いた時間と他の日で◇◇会社様の報告書仕上げと会計のまとめを完了させる。
こんな風に自らが決めた目標を完了させる働き方へと変えたのです。

ここで気をつけるべきことは、目標は自分でコントロールできる目標にすることです。
「〇〇様とアポイントを取る」とか「シリーズ物の研修の開催日程を決定させ講師アサインを修了させる」などという目標は、すべてを自分だけで完結させることはできず、相手次第のところもあります。
ですからそういう場合、アクションを取ることを目標としても、そこから先の得たい結果を目標とはしないということです。

「最初は私もスゴイ焦ったけど、途中で働き方変えたら大丈夫になった。時間で仕事するんじゃなくて目標で仕事するの。例えは、『1日5時間勉強する(机に向かう)』ではなく、『今日はこの問題集を5ページ終わらせる』とか『今日は英語の構文を5つ覚え、使えるようにする』とかって感じ。だから、早く終わる時もあれば時間がかかる時もあるけど、その時々の使える時間と相談して自分で目標決めて、それを必ずやり切るスタイルに変えたら全く焦らなくなった。それに、その方が目標設定しっかりして仕事しているから、最終的に結果が出るというか、目標達成に行きついているんだよね。私なりの働き方改革だわ。エヘヘ。」

実際に、高校生の頃、つまり大学受験のために勉強していた頃は、確かにこんな風に勉強していました。
1年の頃は1日5時間と決めて時間の間は机に向かっていましたが、3年になってやり方を変えたのです。
1日6時間 夜の9時から翌3時まで机に向かうと時間帯は決めていましたが(完全に夜型だったのです)、守っていたのはスタート時間だけで、目標を時間ではなく具体的な量と質に変えました。早く終わる時もあったし、明け方5時くらいまでやっていたこともありました。
しかしその結果、成績が急に良くなり偏差値がぐんと伸びたことを覚えています。

結局のところ、これって裁量労働なんだよな。
質問に答えながらそう思いました。

一般に言う裁量労働とはそのゴールを「結果」に求めますが、私の場合は「自分で定めた適切な目標」がゴールです。
この「適切な」と言うところが大事なのですが、こうすることで時間に縛られたりコントロールされることなく、本当にストレスなく自由に仕事を進めることができます。
決められた時間内にどれだけパフォーマンスが出せるかという考え方も良いですが、最終的に到達したいパフォーマンス達成のために自分で時間配分を行い自律的に進めるという仕事の仕方も有りなのです。
始業は毎朝9時だけど、早く終われば12時に帰ってもいいし、終わらなければ20時ころまで頑張らなければいけないし。という感じです。

ちなみに・・・
今週は春バテで仕事の進みが芳しくないため、自分で決めた、自分で直接コントロール可能な量的&質的目標がまだ終わっていません。
そのため今日は休日ですがPCに向かっています。

私はそれで良いと思っています。
時間に追われる毎日よりも自分で決めたコントロール可能な事を自分の責任で完遂させていく。
その方がはるかに楽しく仕事時間を過ごすことができるからです。

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