インフィニティにも御多分に漏れず、いろいろなところから営業電話がかかってきます。
多くの場合、私のところまで話が届くことなく、電話に出てくれたスタッフのところで止まってしまいます。
今日も、あるIT企業の営業マンと思しき人から電話があったそうです。
「代表者様はいらっしゃいますか?」
「ただいま出かけております。ご用件を代わりにお伺いしてお伝えいたしますが。」
「システム会社ですが、代表者様とお話がしたいのです。何時にお戻りですか?」
「午後〇〇時頃になります。私、〇〇と申しますが、システムのことでしたら私が担当ですので・・・」
「いえ、〇〇さんではなく、代表者様としかお話しするつもりはありませんのでまたかけます。」
実は、この手の営業さんはたくさんいらっしゃいます。
決定権者に早く辿り着きたい気持ちはよくわかりますが、これでは絶対に、少なくともインフィニティでは私のところには辿り着きません。
私が新人の頃は、飛込セールスの際には、今のようにセキュリティが厳しいわけではなかったですが、その代わりに有人の受付を突破する必要がありました。ここをクリアしなければ、目的の方に取り次いでいただけません。
有人受付があるところはまだ良いのですが、電話がおいてあり、まずは総務にかけて呼び出してもらわなければならない場合には、一層ハードルが上がります。
それでも常に先輩社員から言われたことは、「急がずに周囲から仲良くなりなさい」でした。
まずは受付のお姉さんと仲良くなり、そして取り次いでもらえる関係性を作る。
無人で総務呼び出しの場合も、何回も通い、そのうち同じ声と思しき方が電話に出たら、「いつもお忙しいところすみません。ご対応いただきありがとうございます。」と言い、その方がまず受付にでてきてくれるように、何とか顔を見て話ができるようにする。そして、そこから仲良くなるきっかけを作り、本丸への道を探っていく。
電話セールスも同じですよね。
インフィニティでは、スタッフが「ちょっと感じ悪かったです」とか「代表には丁寧で愛想いいけど、私たちにはね・・・」と思う方とは、残念ですがお取引しないことにしています。それは、共に働くメンバーの気持ちを大切にしたいし、スタッフを無下にして私にだけ媚びを売るような方は信用できないからです。それに第一、メンバーの感覚は間違っていないことが多いです。私よりもはるかにそのような電話対応をしている彼・彼女たちの感覚は、その点ではプロフェッショナルなのだと思います。
彼らが私に取り次ぎたい、会ってみても良いじゃないか、と思う方々と私もお会いしたいと思っております。
将を射んと欲すればまず馬を射よ! です。