コーヒーショップで支払いの時のお話です。
「356円です。」
そう言われ、小銭でちょうどを払おうと思ったのですが1円足りず、100円玉と10円玉で360円を出しました。
すると店員の男性は、マジっとそれを見ているので、「ん?間違えた?」と私は一瞬思ったのですが、次の瞬間、彼は「1円下さい。」と言ったのでした。
「え?」
「1円下さい。」
「あのぉ、これでお願いします。356円ですよね?」
「ですから1円下さい。5円玉でお釣をお返しします。」
なるほど。彼はコレを考えていて小銭を見つめていたわけか。
でも、なぜだかその時、私は1円玉を出したくありませんでした。
と言うより、主婦(じゃないけど)にとって、1円玉は大切なのです。
「これでお願いします。ごめんなさい。」
私が言うと、店員の男性はものすごく不服そうで、その後のお釣とコーヒーの手渡しは無愛想そのものでした。
いるいる。こういう人。
心の中で苦笑いしていると、後ろに控えていた店長さんらしき人が、その男性に小さな声で注意をしているのが聞こえました。
「お前の考えをお客様に押し付けるな。何回も言わせるな。」
これを聞いて。私は我が身を振り返りました。
たかだかお釣の事ですが、思考は言葉となり、行動となって表面化します。
どんなに取り繕って丁寧に接しても、コントロールしようとする意識、自分の思い通りに事を運ぼうとする無意識の意識は、相手にはハッキリと見えるモノになって伝わるのです。
気をつけよう。
人の振り見て我が振り直せ。
決定権、選択権はどんな時にも相手にある。
押しつけない。
コントロールしない。
思いが強ければ強いほど、無意識に行ってしまう逆効果の行動。
「押しつけられた行動に継続的良い結果は伴わない」
何度も何度も自分に言い聞かせて、お客様に寄り添う毎日です。