誰だって変わることができる

頑固な偏食メンバー君のその後

ブログのご愛読者様からこんな質問をいただきました。

「偏食メンバーくんのその後はどうなったんですか?」

あ!そう言えば、そんなブログを書いて、続きは後日と言いながら、そのままになっていた・・・。
反省しました。
申し訳ありません。
それよりなによりも、そこまで読んで下さり、気にかけていただき、本当にありがたい限りです。

アルフォートと餡団子が主食という、偏食がおそろしく激しい頑固なメンバー君。

人は自分で決めたい!人から押し付けられたくない!

これは人間の心理ですが、この思いが強い人は「頑固」として見られてしまうことが多いと思います。
このメンバー君も、私は頑固と言っていますが、「自分で決めたい」それだけなのです。
だから、周囲が「あれは良くない」「これは良い」と言っても、彼からしてみると「押し付けられた」と感じてしまい、頑なになってしまうのです。

そこで私は食事について、あーしろこーしろという言い方は一切止めました。
その代わりに、「情報」を彼に発進したのです。

最近、玄米食べるようになったんだけど、デトックス効果なのか、花粉症が軽いんだよね。
治しても治してもすぐ歯が痛くなるの、酸の取りすぎって歯医者さんに言われて、だから、コーラと酢の物、少し控えようかと思って。
うちのワンコ、手作り食に変えたら病気もアレルギーも治った。食べてるもので体ができてるんだから当たり前と言えば当たり前かもしれないけど、すごくない?

こんな具合で、彼に話すわけでもなく、しかし、情報として食に関する話をたくさんたくさん行いました。
どの情報に彼のアンテナが触れるかはわかりません。
話を一緒に聞いている若手女性メンバーちゃんは玄米食に飛びついたし、メタボが気になるお父さんメンバーは、食べたもので体ができているに反応しました。
そして例の偏食メンバー君はというと・・・・

ある日の昼休み、何と!彼はおにぎりとチキンサラダを食べているではないですか?!
「あれ!? 今日はアルフォートとお団子は?売り切れだったの?」

すると、彼は苦笑いして言ったのです。
「尾藤さん、最近、全然俺に食事のこと言わないじゃないですか。正直、ホッとしてたんだけど、みんなが体の事気遣って、体調良いとか何とか嬉しそうに話してるの聞いてたら、なんか、俺だけ取り残されてるような気分になって、悔しくなったんですよね。俺、見た目、スリムじゃないですか。けど、最近、なんかたるんできたみたいで、ちょっと気にしてるんですよ。いきなりはしんどいけど、おにぎりとチキンサラダくらいだったらいけるかな、と思って。」

「そっか。いいんじゃない。」
そっけなく答えた私でしたが、心の中ではガッツポーズ。

理由はどうあれ、何に響いたかはどうあれ、彼は「自分で決めた!」のです。
それは、彼にとって何より大切なことなのです。
自分で考え、自分で決めた彼の食生活は、少しずつではありますが改善され、いつの間にか、アルフォートには興味をなくし、「餡団子は食べすぎはメタボになる」などと言い、他人に「玉ねぎはいいですよ」とか、「青魚うまいっす。体にもいいし」などと言うようになりました。
「自分で決めた」からこその変化なのだと思います。

どんなに良いものでも押し付けられたら辟易とするし、悪いとわかっていても無理やり取り上げられたら腹が立ちますよね?
私たちは他人を無理やり変えることはできません。
しかし、影響を与える事は可能です。
情報という影響、周囲の人たちの影響。様々な影響が考えられます。
上司が、親が、友人が、できることは、「良い影響」を与えてあげられよう、工夫することだけなのです。
あなたはメンバーに、子供に、友人に、または周囲に人たちに、どんな良い影響を発進したいと思いますか?

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