以前から気になっていた講座があったのですが、数年前に受講しようとして、トレーナーの方との相性不一致で途中でドロップアウトしたことがありました。
トレーナーの方だって人間。
万人受けしろというのは無理なもの。
それは私が登壇する時でも同じです。
けど、あのトレーナーさんは苦手だな・・・
ずっと、そう思っていました。
今日、なぜか引き付けられるようにその講座が掲載されているWEBページを見たところ、新しいコースの掲載がありました。
以前のモノよりもこっちの方が良いかも!けど、同じトレーナーさんだったら・・・
不安になった私は思い切って主催者に電話で問い合わせてみました。
以前のコースとの違い。
実は過去にドロップアウトした経験があること。
その理由・・・
過去の講座中に感じた「違和感」も正直に話をしました。
最初は講座の担当トレーナーさんの名前を確認するだけのつもりでしたが、電話の窓口の声が、あまりにも私に寄り添ってくれていたので、ついつい色々な本音を話していました。
「決してお安い講座ではないので、また同じトレーナーさんだったらと思うと不安で・・・・」
私の気持ちを十分に承知してくれたうえで、規則により(なぜそういう規則になっているのかも)事前にトレーナー名を明かせないことを説明してくださいました。
先方の言うこともわかる。
でもな・・・・・
どうでも良かったらモヤモヤしないはず。
私がモヤモヤとこだわっているということは、受けたいけど、でもね・・・ ということなのだと話しながら自己分析していました。
電話の主は決して無理強いすることなく、私の話を全て聴き、それに対しての必要な説明も全て丁寧に行ってくれました。
お互いの言葉が途切れ、ほんの1-2秒の沈黙が流れた時、私の中で何かが弾けました。
私は何を学びたいのだろう?
相性の良いトレーナーさんだったらベストだけど、そうでなかったら学べないの?
人はどんな状況からも学ぶことができると、普段、受講生の皆さんに伝えているのは自分自身じゃないの!
万が一、同じトレーナーさんだったとして、私が最初っから過去のレッテルを引きずっていたら、ますます学びは浅くなる。
同じトレーナーさんだったら、そこから講師としてのプラスアルファの学びだってできるかもしれない。
私と相性悪いと思って、それでも会社の研修だから向き合ってくれている受講生の皆さんに対して、私自身のブラッシュアップのヒントだって掴めるかも。
教える人が下手だから学べないのではなく、こちらが学びを掴もうと前を向けば、相手が誰であろうと学べるはず。
私、言い訳してただけで、毒を出してたのは私自身だったんだ・・・
もしかしたらまた同じトレーナーさんかもしれません。
違う方かもしれません。
でも、私はそのプログラムを学びたいのですから、そんなことはどっちでも良いのだということに気がついたのです。
それは、電話の主が丁寧に丁寧に、私の話を聴いてくれたから、そして私が心の中を全部話すことができたから、私の中で起こった(気がついた)ことだったのだと思います。
丁寧にお礼を言って電話を切った後、WEBからの「お申込み」ボタンをポチリと押したことは言うまでもありません。
何を学ぶかよりも誰と学ぶか。
これは、学習チームの形成においてとても大切なことです。
しかし、今回の場合は、私は「〇〇を学びたい」のであって、もちろん、そこに「誰と」がベストパートナーであれば最高ですが、そこはプラスアルファと捉えるべきなのでしょう。
何をしたいのかを忘れて頭でっかちになっていた自分を反省すると共に、そこに気づかせてくれた電話の向こうのご担当者に感謝の気持ちでいっぱいになったのでした。
松本さん 大切なことに気がつかせていただきました。どうもありがとうございます!