「西郷どん」が最終回を迎え、ティッシュ片手に見ておりました。
赤く輝く火星を西郷星と呼んで、死後も称えられていることに対して妻の糸さんがドラマの中で言った言葉が心に響きました。
「旦那様は人に見上げられたり拝まれたりして喜ぶような人ではない。いつも弱い人に寄り添って一緒に走り回っていた。」
天を敬い 人を愛す
「敬天愛人」は西郷隆盛の言葉としてよく知られていますが、まさにその意味をズバリと言い表している糸さんの言葉でした。
私の恩師の北川八郎先生もいつもおっしゃいます。
「前から拝まれるのではなく、背中に手を合わせられる人になりなさい。西郷さんは前から手を合わせて拝まれることを決して喜んだりはしなかった。明らかなオーラのもとに前から拝まれのではなく、自然な形で自分が気づいていないところで手を合わせて感謝される、そのような存在になりなさい。」
崇められたり尊敬されたり奉られることを喜ぶのではなく、「常に寄り添い共にある」ことを旨とするという意味です。
見下ろすのではなく寄り添う。
いつも心に刻みそうありたいと思います。