「10年後には社長になります!」
こう豪語したのは私の4年後輩のMくんが新入社員の時でした。
バブル期真っ盛りで私たちの支店に配属になった彼の同期は、彼も含めて7-8人はいたでしょうか。
そんな彼らが新入社員研修を終えて支店に配属されたその日の朝礼で、Mくんが「社長になる!」と堂々と言ってのけたのでした。
笑いをとるどころか一瞬空気が凍りついたのを私は覚えています。
当時の支店はとてもじゃありませんが、そんな雰囲気の支店ではなかったからです。
「大口叩く新人が入ってきたな。」
大方の見方はそんなところだったと思います。
経営の神様と言われた松下幸之助氏が新入社員に語った「仕事の心構え」に次のような言葉があります。
「君らの立場は一新入社員やな。しかし、意識は社長になれ!」
松下氏がこのように言っていたことを知っていたなら、当時の先輩たちはMくんの挨拶を頼もしく思ったに違いありません。
あれから二十有余年。
Mくんは今も現役バリバリで常勝軍団を率いている誰からも慕われているマネージャーです。
それは「社長になる!」と若き日に宣言したあの日から常に、意識は社長、経営者のつもりでコトにあたっていたからかもしれません。
2019年度新入社員のみなさん おめでとうございます。
最初はペーペーの一社員にすぎません。
それこそ何もできない、何もわからない、一新入社員です。
それでも意識は常に社長でいてください。
自分が社長だったら。自分が経営者だったら。
この考え方を忘れずにいられたら、判断に大きな間違いはないでしょう。
新入社員よ 大志を抱け! 意識は常に社長であれ!!