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同期の絆

1988年4月、入社式を終えた私たちはそのまま東京駅から新幹線に乗り込み、大阪・茨木にある関西研修所で2週間余りの新入社員研修を受講しました。
私たち女性社員は大阪、男性社員は東京と別々の研修所で内容も異なりました。
今そんなことを行えば、「差別だ」「ハラスメントだ」ととんでもない問題になりそうですが、当時はそれが当たり前。
特に違和感を感じることもなく、約80名の同期(女性のみ)でまさに寝食を共にしたのでした。

あれから31年。
まだ会社に残って活躍している人もいれば、結婚退職した人、転職して別の道でエキスパートになっている人などそれぞれですが、「同期」というだけで心の距離が一気に縮まり、離れていた年月も物理的距離も何ら支障にならないのですからその絆がいかに深いのかがよくわかります。
私はベタベタした友人付き合いをする方ではありません。
それでも同期の噂を耳にする時、励まされたり、刺激を受けてもっと頑張ろうと思えたりと、今現在の直接的な関りが無かったとしても未だに大きな影響を受けています。

昔と違い、今の時代に日数をしっかりとかけて新入社員研修を行える企業は、特別な業種や業界を除いては多くないと聞きます。
長くて1週間。ほんの数日で終わってしまうところも多いようです。
そのため、昔のように密度の濃い時間を共有することは難しいかもしれません。

新人は自分だけで誰もいない。
そういう人もいるでしょう。
同じ会社にはいなくても、例えば合同新人研修で出会った他社の人や学生時代の友人など、近しい環境にいる仲間を見つけてみませんか。
また習い事を同時期に始めた同窓生、私的な勉強会の同期生などもアリですね。

ぜひ、同期との絆をしっかりと紡いでおくことを強くお勧めします。
その絆はこれからの人生において、良い時よりも苦しい時、辛い時、迷った時、悩んだ時などに、きっとあなたの支えになるに違いありません。

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