根っからの右脳人間の私は、感覚的に判断を下すことがかなりの頻度であります。そんな時、「判断の基準は何ですか?」「どうしてそう結論付けたのですか?」と質問されても答えに困り、多くの場合はうまく説明ができません。「何となく。女の勘かな。」とよく言うのですが、「女の」はオマケで本当に「勘」なのです。
私は何をするにも、この「勘」を大切にしています。特に、モヤモヤとかしっくりこないとか、違和感ともいえる「勘」は、非常に重視しています。朝ドラ「べっぴんさん」の主人公が呟く「なんか、なんかなぁ・・・」という、アレです。
目には見えないけど、チームの雰囲気が沈んで感じるとか、Aさんが不安を抱いているのではないかと感じるとか。五感で感じる空気感のようなもの。また、このパターンで遂行しても成功しない気がするとか、A案B案どちらかを選ぶなら根拠は説明できないけどB案は絶対に違うと思うとか。頭の片隅で何かに指令を受けているような、そんな場合もあります。
昔は本当に「直観」だと思っていたのですが、これらは培われた経験が生み出す感覚なのだということが、最近わかってきました。社会人を30年もやっていると様々な経験をしています。それらの経験が積もりに積もって、「進め!」と指令を出したり、「モヤモヤ~」な違和感となって出てきたりするのだと思います。
「なんとなく感じる」では周囲に説明も難しく、説明できないままの状態でメンバーに納得してもらうのは難しい場合も多いです。それでも自分の感覚を信じて何かの行動を起こす(または、行動しないという選択も)ことで、メンバーは、私が大切にしている違和感を理解し、彼らもまた信じてくれるようになってきたように感じます。
「なんとなく感じる」その違和感を大切にしながら、そして、できるだけ違和感の理由を説明できるよう左脳のトレーニングも行いながら、これからも進んでいきたいと思います。