言葉とは正直なもので、どんなに気をつけて話をしていても
ふとした瞬間に、緊張などしていたらなおのこと
日常 が出てしまう
ものです。
普段、乱暴な言葉遣いの人は乱暴な言葉が
ネガティブな言葉遣いの人はネガティブな言葉が
無防備であればあるほど、自然と普段のままに現れます。
メンバーをどうやったら自分が考える方に向かせられるか
この事に、この数か月悩んでいるTさん。
私がTさんに伝えたことはたった一つ。
言葉遣いを改める
でした。
Tさんからは常に
「~させる」 という表現が多く聞かれます。
「~させる」ではなく「~してもらう」だよね。
メンバーに言うことを聞かせるんじゃなくて
メンバーについてきてもらう
そのためにどうするか、でしょ。
するとTさん。
メンバーにはこんな言い方はしませんよ!
どんなに気をつけていても、ふとした瞬間に
地が出るんだから。
そもそも「~させる」という上から目線の言葉遣い
あり得ない!
メンバーあっての自分だということが身に染みていたら
「~させる」なんて表現にはならないよ。
言葉遣いには心が出る。本音が出るんだよ。
だから、普段から言葉遣いには十分に気をつけて。
神妙な面持ちのTさん。
実は、上から目線だとか失礼だとか
お客様からクレームがあることがあって。
どうしてだか分からなかったんですが
そういうことなんでしょうか・・・
お客様のところでどんな様子なのかはわかりませんが
とても穏やかで静かな雰囲気のTさんですが
その発せられる言葉には、やはり「~させる」的表現が多く、
もしかしたらお客様のみならず、上司も、関係個所の方達も、もちろんメンバー達も
敏感に、言葉の裏に潜むTさんの本音(本人は気づいていないかもしれない)を
感じ取っているのかもしれません。
言葉遣いは心の鏡
その時だけ取り繕っても、すぐに化けの皮は剥がれます。
だからこそ、普段から、日常から
心を洗う言葉遣いに努めたいものです。
正しい日本語を! とは言いません。
相手を尊重し思いやる、そんな言葉遣いを心がけたいものです。