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置き配の宅配お兄さんへ ありがとう!

自宅でのオンラインミーティング中に宅配便が届きました。

ピンポーン♪ という呼び出し音に
PCモニターの向こうでも苦笑い。
「どうぞ出てください」とお相手に言われたものの、
ドアフォンで配達員の方に
「すみませ~ん。そこに置いておいてくださ~い。」
と伝えました。

今の時期、置き配を推進しているくらいです。
配達員のお兄さんは「わかりました」と無機質な声で答え、
荷物をドア外に置いて帰っていきました。

ドアの向こうから聞こえてきた「わかりました」の声に
私はとてもとても申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
いえ、それは単なる私の独りよがりかもしれません。
コロナ下の今、配達員の方も「接触を避ける」という意味で、
都合が良かったかもしれません。
それでもやっぱり、私は申し訳なさでいっぱいになりました。

「そこに置いておいてください」
と言った時の私は、彼を単に「荷物を配達する人」と
捉えていたからです。

以前、元気がなかった宅配のお兄さん(今回とは別の人)に、
「単なる荷物を配達する人じゃなくって、
もっと大切なコトを荷物と一緒に届けているんだよ。
とってもやりがいのある仕事なんだよ。」
と力説した私。
そんな私が、ミーティング中だったとはいえ、
今のコロナ状況であったとはいえ、
ほんの一瞬でも、「荷物を配達する人」として
受け答えしてしまったことに、途轍もない罪悪感を感じました。
「大切なコトを荷物と一緒に届けてくれる人」と真に思っていたならば
例え大切なミーティングの合間であったとしても
もっと別の言葉のかけ方が、
もっと温かみのある声の発し方があったはずだと思うのです。

コロナが終わったら一層IT化が加速する
とか
仕事はオンラインでほぼ完結する
とか
色々なことが言われていますが、
本当にそうかなぁ、と私は思います。

それぞれの価値観で良いのでは?
進化する、とか、昔に戻る、とか、変われない、とか
そういうことではなく、「それぞれ」で良いのでは
と思います。

単なるモノのやり取りではなく、
大切なコトを交わしあう仕事をしたいし、
そんな人と人との繋がりを大切にしたい。
私はそう考えています。
ITも便利だけど、人とのぬくもりを大切にしたい。
スピードも大切だけど、のんびり、ほっこりも大切にしたい。
儲けることも悪くはないけれど、
物質的満足よりも精神的幸福感を大切にしたい。
周囲のささやきや炎上を恐れるよりも、
自分自身に正直でいたい。
どんな時にもゴキゲンな自分でいたいし、
そのために「自分」を忘れずにいたい。

宅配のお兄さん。本当にさっきはごめんなさい。
でも、おかげで大切なコトをまた一つ、気づかせてもらいました。
学ばせてもらいました。
そう! 単に荷物を届けてくれただけでなく、
あなたは他に大切なコトを今日も届けてくれました。
本当に本当に、どうもありがとう!


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