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紺屋の白袴にならぬよう

ある勉強会に出席したときのことです。

冒頭、主催者挨拶があり、主催企業トップの方のご挨拶がありました。

勉強会の内容に触れお話いただいていたのですが、お話を聞いていて、とても小さなことなのですが「あれ?そうだったかな?私の勘違いだったかな?」と感じることがありました。

 

その後、勉強会は順調に進み、休憩時間を迎えました。

進行役の方が私のところへいらっしゃりました。

「おふじさま。当社の社長とはご挨拶がお済でしょうか?もしまだなら、もうすぐ退席してしまいますが、今ならお名刺交換できます。どうぞあちらへいらしてくださいませ。」

あ、名前読み間違えてるし。と思いましたが、「びとう」ではなく「おふじ」とか「おとう」と間違えられることはよくあるので、さほど気には留めませんでした。

進行役の方が指す方を見ると、先ほどの社長さんが座ってお茶を飲んでいらっしゃいました。

 

やがて勉強会は終了し、閉会の挨拶の時のことです。進行役の方が連絡事項をとマイクを持たれたのです。

「冒頭、弊社社長が〇〇と申しておりましたが、正しくは△△です。私も立場がありますので、本人がいるところでは訂正できず、終わりとなってしまいまして申し訳ございませんでした。」

会場はなんとも言えない失笑が沸き起こったのですが、私のテーブルでは皆顔を見合わせて、何をかいわんやと言った雰囲気になってしまいました。

 

勉強会の内容はとても素晴らしく有意義なものでしたが、別の意味で、主催企業様から学ばせていただいたことが沢山ありました。

 

私たち人材開発、組織開発に携わる企業や経営者は紺屋の白袴が多いと言われています。

我が社はそのようにはならぬよう、常にお客様としっかり向き合う実践主義者でありたいと気持ちを引き締めたのでした。

 

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