誰だって変わることができる

制限があるから工夫が生まれる

管理職16名によるワークショップ。
1人1-2分で発表をお願いしたところ、最初の2-3人の方たちは、
おおよそ4-5分かけての発表となりました。
このままではとんでもない時間がかかってしまいます。

確かに、A4ぎっしりにまとめた内容を1-2分で語るのは難しいかもしれません。
しかし、これも練習。
「プレゼンだと思って、1-2分に要旨をまとめてお願いします。」

すると、その後の全員が、見事に1-2分以内にまとめることができ、
トータル30分ほどで全体発表が終わりました。
素晴らしい!

その後のグループ対話で受講生同士が話しているコトが印象的でした。

「自由に野放し状態よりも、制限が少しくらいある方が、
それを何とかしようと思って、工夫が生まれるよね。
このワークショップ、何かといろいろ面倒なコトが仕込まれているけど、
もしかして、そこが狙いなんじゃないの?」


図星です!

私たちは生きている限り、常に好き勝手自由になんでもOKというわけではありません。
何かしらの制限、制約のなかで生きています。

その時、「〇〇のせいでできない!」と言い訳するのか、
「〇〇だと難しい・・」と諦めてしまうのか。
それとも、「今の状況で、何ができるか」と制限の中から可能なことを見出すのか、
「この状況でやりたいことをするために、コレまでの何を変えるか」と
ブレイクスルーを興すのか。


既に準備万端整って、あとは実施を待つのみだったワークショッププログラムが、
「ある理由」により、内容通りに催行することができなくなってしまいました。
本番までの時間は約36時間。

プログラムのゴールと得られる効果はレベルを少しも落とすことなく、
本番までの限られた時間内で、
「ある理由」を乗り越えてプログラムを再構築しなければなりませんでした。

全く、制限だらけで、ほんの一瞬、頭が真っ白になりました。

どうする・・・

これまでと同じ思考では「できない」「無理」としか答えられません。

そこで「工夫」の登場です。
小手先で考えてもなかなかアイデアが生まれないので、
一旦、全てを白紙にして無になってから、
もう一度、ゴールを確認し、
持てる武器を並べ立て、「ある理由」から排除されるモノを除き、
残った武器たちとにらめっこしました。
もしかしたら気づいていないだけで、他にも武器が隠れているかも・・・

普段だったら絶対に気がつかなかったであろう考えが閃きました。

「デジタルがダメだったら、アナログ復古すればいいんだ!」


私にとっては「コロンブスの卵」級の発見でした。

「制限」というと、とかく面倒で厄介なモノと捉えがちです。
しかし、考えようによっては、その制限のお陰で
一層、クリエイティブなアイデアや発想が生まれることもあるのです。

制限があるから工夫が生まれる

今まで煙たがっていた制限も、実は意外にいい奴じゃん!
と一人ニンマリしているのでした。

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