メンバー育成には順序があります。
① 部下に代わって◯◯する。(手本を見せる。イメージさせる。)
② 部下に対して◯◯する。(やり方、スキルを具体的に教える)
③ 部下と一緒に◯◯する。(どれくらいできるかの見極めやフォローなど)
④ 部下を待つ。独りにしておく。(任せる。見守る。上司が手離す。独り立ちさせる。)
④が一番難しく、特に「(成長を)待つ」については、
上司の器の大きさを問われるところかれません。
これらのことを端的に言っているのが、
山本五十六元帥の「やってみせ~」の名文句ではないでしょうか。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
「やってみせ」
手本を見せることはもちろんですが、
自分で(能力的ではなく物理的環境的に)できないコトや、
やりたくないコトをメンバーにさせてはいけません。
「言って聞かせて」とは
説得することではなく、メンバーが納得することです。
「させてみて」
初めての時は可能な限り見守ってあげたいですね。
「ほめてやらねば」は結果ではなく、
行動やそこに至る態度・あり方を褒めてあげましょう。
「話し合い、耳を傾け、承認し」
自分の意見ばかりを押しつけていませんか?
メンバーの考えや気持ちを聴いてあげましょう。
意見を受け入れるかどうかは別として、気持ちや感情は受け止めてあげる。
それが承認です。
「任せて」あげることは、
マネージャーにとってはある意味、勇気がいることです。
しかしそこが度量の見せ所。
多少リスキーであっても見守ってあげましょう。
「感謝で見守って」
結果に対して感謝するのではなく、
ひたすら真面目に取り組む姿勢や態度に対しても感謝しましょう。
メンバーのお陰で、
あなた自身が人としての大きな成長の機会をもらっているのです。
仕事に取り組むメンバーに、常日頃、感謝の気持ちを忘れずにいましょう。
「信頼せねば」
結果が出ることを信用するのではなく、
メンバーを人として信頼しましょう。
あなたがメンバーを信頼しない限り、メンバーもあなたを信頼してくれません。上司と部下である前に、人と人との信頼関係が何より大切です。
五十六メソッドを語る時、いつも思うこと。
それは、部下(メンバー)育成とは、
上司(マネージャー)自身の人としての成長いかんにかかっている
ということです。
五十六メソッドを習得するために、
2種類の「7つの習慣」を参考にしてみてください。
身につけたい7つの習慣。
これがバッチリ身についた時、
五十六メソッドを習得したと言えるのかもしれません。
■致命的7つの習慣 | ■身につけたい7つの習慣 |
①批判する | ①支援する |
②責める | ②励ます |
③文句を言う | ③傾聴する |
④ガミガミ言う | ④受容する |
⑤脅す | ⑤信頼する |
⑥罰する | ⑥尊敬する |
⑦褒美でつる | ⑦感謝する |