人が成長するのに大切なエッセンスは何か?
そう質問されると、
「素直さ」だと迷わず答えます。
他人からのアドバイス。耳に痛い事。
様々な進言諫言など、
斜に構えずありがたく一旦受取り、
それらをどのように活かしていこうかと考えることができる
その素直さは、人の成長に大きく左右します。
しかし、それよりももっと大切なコトがあります。
企業契約のコーチングスタート時や研修の時、
ほんの少しの課題をお出ししています。
早々に提出する人。
ギリギリになって、やらされ感満載で、それでも何とか間に合う人。
いかにもテキトーといった感じでの取り組みの人。
忙しかったとやってこない人。
忘れていて慌てる人。
様々な人がいますが、
だからと言って、私は叱ったり注意したりはしません。
なぜなら、
課題に取り組むのも取り組まないのも
前向きなのも後ろ向きなのも、
それはその人の問題であり、
そんな自分の「スタンス」が、その後の自分にどう影響するのか。
それは誰かに言われて気づくものではなく、
そもそも、人が成長するために、一番必要なコトだからです。
他人が成長するために一番必要なコトは、
まさに、その「スタンス」
「成長したい!!!」
とどれだけ強く心から望んでいるか
ということです。
後退したいと望んでいる人はあまりいないでしょう。
誰もが「成長したいです」と口では言います。
しかし、その本気度はいかほどでしょう。
自分自身がどれだけ熱望切望しているのか。
成長するために一番必要なのは、
その人自身の成長欲求がどれだけ強いかです。
馬を水飲み場に連れていく事はできても、
無理矢理に水を飲ますことはできません。
どんなに完璧な学習の場を用意していも、
無理に学習を促進して成長させることはできません。
馬は喉が渇いていなければ水を飲もうとしないのと同じに、
人は自分が成長したいと望まなければ、
どんなに素晴らしい学習の機会がそこにあったとしても
何も学ぶことはありません。
逆に、成長したいと渇望状態ならば、
どんな状態からも人は学び、自分の成長に結びつけることができるのです。
課題の取り組み姿勢に難がある人。
課題をやってこなかった人。
彼等にできることがあるとしたなら、
成長したいと今よりも強く願う、
そんな状態へのサポートです。
また、成長しようと頑張っている人を、
応援する前向きな気持ちであったとしても、
決して、無理矢理に引き上げることをしてはいけません。
成長スピードは人それぞれ。
せっかく芽生えた双葉を無理矢理引っ張り上げては
根が切れてダメになってしまいます。
やるべきことはその土壌や環境を整えること。
そして温かく見守り、必要に応じて適宜サポートすることです。
成長するのはあくまでも「本人」であり、
周囲ができるのは、あくまでも「お手伝い」にすぎないことを
決して忘れてはいけません。
(「俺が成長させてやった」的発言は、大きな勘違いということです)
人が成長するために一番必要なこと
それは、「成長したい!!!」という強い思いです。
全てはそこから始まるのです。