部下に仕事を任せる事ができない
任せても心配になって口出ししてしまう
実は自分が目立ちたい
自分がこの仕事で手柄を上げたい
と思っているなら話は別ですが、
任せたいと思っているけど任しきれない、任すのが不安というあなたは、
見ているポイント、着眼点がズレているに違いありません。
任しきれない、任すのが不安な理由は何でしょう?
失敗するかもしれないから。
部下の実力を信じ切れていないから。
自分がやった方が確実だから。
これらは全て、「結果」に意識がフォーカスしています。
「結果が出る」「結果を出す」ことを前提にモノを見ています。
たとえあなたがその仕事を行ったところで結果は時の運。
いかにあなたであっても、結果をあなたが直接コントロールはできません。
だからこそあなたは、結果を出すために、
思考をめぐらして、質の高い行動を取る事に意識を向けているはずです。
部下に仕事を任せる時、
その結果を期待してはいけません。
部下が結果を直接コントロールはできないのですから。
結果を出すための行動を取る事。その努力ができること。
思考錯誤しながら躓いても前へ進んでいくこと。
部下が直接コントロールできることに、どうぞ期待をしてください。
仕事の内容によって、
必要な思考や行動レベル、忍耐力、レジリエンス力は異なるでしょう。
それを乗り越えることができると思えるなら任せる事ができるはず。
結果はその後についてきます。
もし結果が伴わなかったら、それは運が悪かったか、
部下の行動に対するあなたのフォローアップが悪かったかのどちらかです。
(責任は部下ではなく、あなたにあるのです。)
確実に結果を出すことができる部下に
確実に結果を出すことができる仕事を任せるのでは、
部下の成長は殆ど期待できません。
結果ではなく行動を取り続けてくれると信じ、見守り、
時にアドバイスをしたり、時に叱咤をしたり
そうして任せていく事で部下は一回りも二回りも成長していくのです。
(具体的には五十六メソッドがとても効果的です。)
あなたの器の大きさが問われることであり、
部下に仕事を任せるということは、
あなたの人としての器を鍛えていくことでもあるのです。
部下に仕事を任しきれないのは、
あなたが結果を期待しているからであり、
部下の行動に着眼点を向ければ信じて任せる事ができるはずです。
いや、難しい・・・
と思うあなた。
部下はあなたの鏡です。
自分の器が小さいのだと素直に認め、
自分の人としての成長に一役買ってくれている部下に感謝をしながら
部下に仕事を任せてみてください。
あなたの器が広がった時、
部下もまた成長の軌跡をみせてくれることでしょう。