夏の甲子園 全国高校野球選手権大会も残すところ決勝戦のみとなりました。
試合直後の監督さんのインタビューや、オリンピックなどの解説でよく聞かれることに
「1戦ごとに選手が強くなっている。」
「甲子園(オリンピック)に来てからますます選手が成長している。」
があります。
このような言葉を聞くたびに、
人の成長に「挑戦」は必要不可欠なものなんだ
と強く感じます。
一方、ビジネス現場では
「まだ彼には〇〇は早い」
「失敗したら自信喪失して立ち直れないと可哀想だからもうちょっとできるようになってから」
「リスクを考えると勝算が見えないと挑戦させられない」
などの声もよく聞きます。
何のために挑戦するのか?
成功するために挑戦するのだとしたら、大きな挑戦は尻込みしてしまいそうです。
挑戦しろと言われても、結果にしか興味がない上司のもとでは挑戦はしんどいです。
大きな成功を手に入れるためには挑戦は必要です。
しかし、挑戦の目的を結果のみとするのか、
挑戦の第一の目的を「成長」とするのかで、
挑戦する側の心持も大きく変わってきます。
球児たちは、もちろんその場の一勝を目指して必死に戦っていますが、
戦いの場=成長の舞台 を与えられたからこそ、
こちらの期待を大きく上回る成長を見せているのです。
部下の成長を期待するなら、適切な舞台を用意してあげることもまた
マネージャ―の大きな仕事の一つです。
お客様へのプレゼン、プロジェクトのリーダー、今までよりも難しいトラブル対応
どんな戦いの場を用意するかは、マネージャーの腕の見せ所です。
それには部下の今現在の実力とポテンシャル、そしてその性格をよく知った上で、
もう一段、成長のステップを上がるために適切な舞台を考えてあげましょう。
その場での結果がどのようなものであれ、
そこからの気づきや学びは、成長のための大きな糧となるはずです。
結果だけを見て終わりにするのではなく、
しっかりと振り返り、部下の成長をサポートしたいものです。