自己評価が高いメンバーへは根気強くスケーリングを行い、
上司とメンバーとの評価ギャップを埋めることが何より大切です。
(『自己評価が高いメンバーに向き合う』)
自己評価が低いメンバーについても、
スケーリングで自身の評価レベルを上げるサポートは可能です。
しかし、自己評価が低すぎるメンバーの場合は話が別です。
いくらスケーリングで「いや、できているから大丈夫」と言っても、
「私はダメだ」「これでは不十分」と本人が強く思っているので全くの無意味です。
目指すゴールの高さが違うだけなら、それを合わせれば済む話です。
しかし自己評価が低すぎる場合、評価対象となるべき結果を見ているのではなく、
自己否定に陥っている可能性が大です。
そんな時は、「どこがどうダメなのか」「何が足りていないと思うのか」
その人自身が低く評価するポイントを確認し、
行動ややり方の修正はあっても、人としてのあなたに問題はないのだと伝えましょう。
評価軸は「あなたという人」ではなく「行動・やり方・結果」に過ぎないと根気強く関わることで、
自己否定の概念を少しずつ取り除き、自己肯定感を持てるサポートをすることが大切です。
ちなみに、自己評価が高すぎる場合も、
自己肯定感が低い(=自己否定)表れの場合が多くあります。
いずれの場合も、
行動や結果がイマイチであったとしても、
あなたの存在がイマイチなわけでは決してない。
あなたはあなたで素晴らしい。
このように接し続けてメンバーが自己肯定感を築けるサポートをしてあげましょう。