モチベーションアップに効果的なプロフィール
最後は生存の欲求です。
生存の欲求とは「生きる」ことに関するものです。
食欲、睡眠欲、性欲など本能的なもの
安心・安全・安定
健康
などがあげられます。
我が身を顧みずに危険な任務にあたる自衛隊や消防士、警察の方々。
使命感に駆られて危険地域にも飛び込んでいくジャーナリスト。
未知との病原菌との戦いを続けてきた医学者や科学者たち。
冒険家や命知らずのスタントマン。
このような人たちは、生存欲求の器がとても小さいと思われます。
チャレンジが苦手
変化を嫌う(安定が好き)
失敗を恐れる
心配性
このような傾向が見られたら、生存の器が大きいのかもしれません。
生存が小さいに人にチャレンジや変化を促してもなかなかうまくいきません。
その人の特徴として「苦手」「受け入れることが難しい」事だからです。
そのような場合は、生存欲求をできるだけ阻害しない役割を任せることが大切です。
戦争や災害など、生命の危機を感じる出来事が突然起こった場合、
誰もが自分の命を守ろうと、一時的に生存の欲求が高まることがあります。
しかしそれらはあくまでも例外的な「一時的」なものであり、
本来の器の大きさは決まっているのです。
私のチームに生存欲求とても大きいAさんがいました。
石橋を叩いても渡らない慎重派です。
生存が小さい私は、Aさんを臆病者だと思ってイライラしていましたが、
このプロフィールを理解して以来、
Aさんに適した対応に変えたことで良好な関係性に転じ、
とても高いパフォーマンスを出してくれるようになりました。
生存が大きいAさんは、叱責は安心安全と対極の状態を意味するので、
欲求阻害の要因に他ありません。
だからと言って注意しないということではありません。
必要な時は、Aさんの安心・安全が担保される物理的状況を作るように工夫をしました。
変化を嫌い、失敗を極端に恐れる傾向があったので、
いきなり大きなチャレンジを強いるのではなく、
金魚鉢くらいの小さなサイズでチャレンジを積み重ねてもらいました。
ミスからの振り返りを綴った「経験ノート」を作り、
失敗ではなく経験を積み重ねているのだと言い続け、
Aさんの器が大きい「楽しみ」が満たされるよう工夫しました。
すべての欲求の大小に対して、良い悪いはありません。
すべては特徴であり、大きいモノこそ正しく満たしている必要があります。
小さなモノはすぐに満たされますが、
大きいモノこそ枯渇しがちなので気をつけなければいけません。
さらに、自分の大きな器を満たす手伝いをしてくれる人に対し、
人は自然と好意を抱きますし、
邪魔(阻害)する人には好ましくない感情を抱きます。
自分のメンバーや関係性を良好にしたいと思う人のプロフィールを知り、
その大きな器を満たすお手伝いができたなら、
今以上にあなたと彼・彼女の関係性は良好になりますし、
メンバーの今以上のパフォーマンス向上の後押しができるのです。
自分の欲求のプロフィールを知りたい、
メンバーのプロフィールを知りたい
という方は、下記をダウンロードしてご確認ください。