「自由の欲求」が高い人が、いわゆる「自由人!」というわけではありません。
自由にしたい
自由でありたい(縛られたくない)
自分で決めたい
一人で行いたい
現状維持ではなく変化が好き
自由の欲求が高いメンバーに対して、あれやこれやと細かく指示してしまうと
メンバーはたまったものではありません。
だって、「自由にしたい!」のに、「自分で決めたい!」のに、
やり方や細かいことまで言う通りにだなんて、欲求がとてつもなく阻害されてしまいます。
こういうメンバーには、仕事のゴールを明確に示した上で、あとは可能な限り、方法などの細かいことは本人に任せ、権限委譲も行うなどして仕事を任せてしまうと、
俄然、やる気になって頑張ってくれるというものです。
力・価値の欲求が併せて高いメンバーだったら、権限移譲されることは、途轍もなく欲求充足されますので、
自由との両方が満たされる、そんな仕事を与えてくれる上司に対して好意を持つに違いありません。
自由の欲求が高い人が皆全員、変化を好むわけではありませんが (自由の欲求が高くても、生存の欲求も高い人は、変化することによる恐れが勝って、変化を嫌うかもしれません。) 、現状維持をあまり好まない傾向があります。
ちなみに、私の自由の欲求の器は少し大きめの湯飲み(お寿司屋さんで出てくるみたいな)サイズですが
この「変化」でかなりの割合が満たされます。
そもそも、変化することに抵抗がないのです。
ですから、40歳過ぎてからの初めての転職も、50歳過ぎてからの起業も、ほぼ何の抵抗もなく、自分の中ではスムースに行動することができました。
そう言えば、「こんな校則おかしいと思う!」と心から思い、校則変更の生徒会運動を行った記憶があるのですが
それはもしかしたら、「縛られたくない!」「自由でいたい」「好きにしたい」という欲求の表れだったのかもしれません。
「あの人、ホント、堅物でつまんない人よね」
などと思う人がいたとして、それは、その人がつまらない人なのではなく
単に、自由の欲求の器がとても小さい方なのかもしれません。
きちんとしていた。
規則を遵守したい。
羽目を外したり変化を起こしたりしたくない。
自由の欲求の度合いが低い人は、もしかしたらこんな特徴があるかもしれません。
こういった方たちは、いわゆる「お堅い」と言われる職業が向いているかもしれませんね。
適材適所というやつです。
明日は5つの欲求の最後、「生存の欲求」です。
マズローは、これが最初に満たされなければいけないという「段階説」を唱えたのですが、
果たして本当にそうなのでしょうか?
明日をお楽しみに!