メンバー育成において最も大切なことの一つに、
一人一人のポテンシャル(潜在能力)の見極めがあります。
ここを間違えると期待値が大きすぎる、または小さすぎるなどのギャップが生じます。
期待値が大きすぎる場合は、
与えられた仕事量や難易度についていくことが難しく、
何とか乗り越えようとするも空回りしてしまい、
自信喪失を招く原因となりかねません。
期待値が小さすぎると、
力を持て余す、手持ち無沙汰になるなどから
やる気の喪失につながります。
ポテンシャルは、「今の結果」で測ることはできません。
今出ている結果は顕在能力によるものです。
ポテンシャルは潜在能力であり、
今はまだ目に見ることができない、気づかれていない秘めた力だからです。
ポテンシャルの見極めは容易ではありませんが、
いくつかのポイントがあります。
1.考える力がある(思考が浅くない)
2.Yesマンでない(自分の意見を持っている)
3.素直である
新人のうちは、先輩の「マネ」が上手であれば、
一定の結果は出るかもしれません。
しかし、自分なりの考えや意見がなければ、そこから先は伸びどまります。
深く考える力がなければ、今をどう乗り越えるのか、
過去から何を学びどのように将来に生かすかの応用ができません。
他人のアドバイスや建設的批判に耳を傾ける素直さがなければ、
自分よがりに陥るばかりで成長は望めません。
メンバーの「力」を読み解くとき、
目先の顕在能力だけで判断するのではなく、
思考の深さや自分なりの考えの有無、素直さなどを考慮して
ポテンシャル(潜在能力)をもしっかりと確認することが大切です。