誰だって変わることができる

弱み克服の効果的アプローチ

どんな人にも強みと弱みの両方があります。

強みはなく弱みしかない人はいません。
同様に、強みしかなく弱みがないという人もいません。

しかし、見る人の見方によって、強みが際立って見えて
弱みなんてないんじゃないかと思う相手がいたと思えば、
弱みばかりが目立って、良いところなんて一つもないと
感じてしまう相手が出てきてしまいます。

このような見方をしてしまった時、
弱みが目立つ人が自分であっても他人であっても、
とかく、その弱みを何とかしようと、
弱みに対して直接的アプローチをしがちです。

自信がなさそうに感じる人には「自信をもつために」
説明が乱雑な人には「丁寧な説明の仕方」
自己開示が難しく発言が控えめな人には「自己開示の仕方」
などと、弱みに直接アプローチするのです。

この方法は、あまり効果的とは言えません。
直接的アプローチで弱みが克服できるなら、
おそらく、とっくの昔にクリアできているのではないかと考えます。

それではうまくいかないから悩ましい弱みなのです。

弱み克服に効果的なアプローチは、強みを利用することです。

どんな人にも強みはあります。
その強みを弱み克服に活かすのです。

自信がなさそうに感じるが、
「チームのために率先して動く」という強みを持つなら、
「チームワーク」「利他」「率先垂範」などの強み部分で自信が持てるよう
それらの言動を見聞きするたびにポジティブフィードバックを重ねていきます。
「結果を出して自信をつける」も間違いではありませんが、
結果が出るまでには少なからず時間がかかります。
自信がないから結果が出づらいのかもしれません。
そうではなく、今すでに持っている強みをこれでもかというくらいに
自己認識してしてもらい、そこに自信を持ってもらうのです。

説明が乱雑だけど、資料作成は上手という強みがあるなら、
口頭説明ではなく作成資料を用いて説明することで、
丁寧でわかりやすい説明が可能となり、
口頭だけだと乱雑になりがちな弱みをカバーすることが可能です。

自己開示が難しく発言が控えめだけど、面倒見がよく新人から慕われている
という強みがあるなら、
すなわち、相手のことを思いやることができるわけですから、
相手にとってためになる失敗談や経験などの自己開示なら
ハードルが低いかもしれません。
いきなり誰にでも自己開示しろとお尻を叩くのではなく、
強みを活かせる相手に対して、できる部分から行っていくのが無理なくできる
最初の一歩となるでしょう。

弱みを克服したいと考え、
そこを矯正しようと一生懸命になるのですが、
それはある意味、逆効果です。
簡単にはいかないから弱みなのです。

弱みは直接的アプローチで無理やり矯正するよりも、
強みを活かして弱みをカバーするやり方が最も効果的です。
強みはその人にとって、難なく自然にできることですから、
そこに苦労や困難、しんどさはなく、
弱みの克服というよりも、単に強みを発揮しているだけと考えることも可能です。

自分や誰かの弱みを克服したいと願うなら、
まずは強みを確認しましょう。
そして、その強みをいかに活かして弱みにアプローチするかを考えましょう。

これこそが、弱み克服の最短最善の効果的アプローチ法です。

タイトルとURLをコピーしました