誰だって変わることができる

減点主義から加点思考になる考え方

「査定」「評価」「考課」など、
マネージャーになるとメンバーの昇級昇進に関わる大切な役割を担います。

かつて、この人事考課が私にとっては曲者でした。

「〇〇がこれくらいできる」という視点ではなく、
「△△ができない」「××はこれしかできない」という
減点法が徹底的に身についてしまったのです。

もともとベースで持ち合わせていた減点主義の考え方に、
「半期に一度は査定をしなければいけない」という意識から、
常にメンバーの「できないところ」を探すことが習慣づいたのでした。

メンバーに対してだけでなく、
いつの間にか日常の全てが減点主義になっていました。

すっかりしみついてしまった減点主義を
加点思考に切り替えるのは簡単ではありませんでした。

もともと子供のころから自分自身に対してもマイナス思考が強かったため、
自分の考え方、物事の捉え方を180度変える必要があったのです。


そこで私が行ったのは、
「良いところ、できていることを見つけよう」とするのではなく、
まずはメンバーに「私のメンバーでいてくれてありがとう」と
感謝の気持ちを持つことでした。

メンバーがいてくれること
元気で出勤してくれること
笑顔で働いてくれていること

相手への「感謝」を育てていくと、
不思議と減点主義は影を潜め、
いつの間にか良いところばかりが見えてきて、
自然に加点主義に変わっていったのでした。

査定や評価、考課はマネージャーの役割です。
しかし、人として優れているわけでもなんでもなく、
メンバーがいてくれるからこそ、査定をさせてもらえる。
大切な役割を担わせてもらえる、
自分の人としての成長の機会を与えてもらっているのです。

そんな風に考えると、
減点主義で相手にダメ出しすることなど到底できるはずもありません。

加点主義に切り替わった思考はベースが感謝でできているので、
周囲にも自然と良い影響を与え、
チームの雰囲気にも大きなプラスの効果を与えました。

どうしてもメンバーの「できないこと」や「ダメなこと」に目がいってしまうあなた。

当たり前はひとつもありません。
「感謝」の妙薬をあなたも試してみませんか?

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