不正やごまかし、小さな嘘も含めて、
これら不適切な言動は、デキル人ほどリスクが大きいものです。
すぐにばれる嘘や不正を
わざわざ行おうとする人は少ないものです。
業務知識が不十分だったり、
その分野に精通していない自覚があった場合、
不正をするほどの知恵が働かないという方が正しいかもしれません。
多くの場合、犯罪者はとても頭が良いものです。
その頭脳を、もっと良い方へ使えば良いのにと思うほどです。
犯罪者とまで言わずとも、
デキル社員ほど不正をしようと思えばできる、
上手にごまかしたり嘘を重ねることができるのです。
いつもミスをしたり、
とっさにごまかしてすぐばれる言い訳をする人を
「あいつは危険人物だ」と疑うよりも、
デキル人が不正の誘惑に負けない仕組みを整えることが
マネジメント側に求められることです。
いかに性善説に基づいて相手を信じていても、
仕組みを整えて悪いということはありません。
信じていないから仕組みを整えるのではなく、
信じているからこそ、メンバーを守るために仕組みを整えるのです。
できるメンバーこそ嘘を上手につくことができるし、
不正を行うことが可能です。
マネージャーに必要なことは、
できるメンバーを疑うのではなく、信じ、かつ、
仕組みを整えることです。