関係性構築に知っておきたい5つの欲求のプロフィール。
「愛・所属」「力・価値」「楽しみ」「自由」「生存」の5つがありますが、愛・所属の欲求は、他とは異なる特徴があります。
それは、他の欲求は自分一人で満たすことができるのに対して、愛・所属の欲求だけは、自分一人だけで満たすことはできず、必ず、相手が必要なことです。
「僕(わたし)、さびしがり屋なんだよね」などという人は、まず間違いなく、この愛・所属の器が大きい、つまり、愛・所属の欲求の度合いが強いといえます。
特徴としては、愛したい・愛されたい・一緒に何かをしたい・誰かと一緒にいたい・所属帰属意識が強い・団体行動が好き・世話好き・あれこれ構われたいなど、つまり、「愛・所属」なのです。
すべての欲求において、器の大きさの違いは人それぞれですが、満たし方も人それぞれであり、なんでも良いというわけではありません。
私は愛・所属の欲求は特大ビールジョッキサイズで、欲求の度合いは5つの中で最大です。その満たし方は、「愛したい」「愛されたい」「誰かの世話をしたい」などがありますが、「一緒に何かをする」にはあまり関心がありません。逆に、「いつも一緒」が過ぎると「自由の欲求」が阻害されて嫌になることもあります。
友人のTさんもこの欲求がとても強いのですが、彼女は「愛されたい」「所属したい」「一緒に何かをしたい」がとても強いようです。そのせいか、所属団体はとても多いですし、その活動量も豊富です。大勢でワイワイと一緒に何かをすることにやりがいを感じるため、若手メンバーと一緒に何かをすることも大好きです。
運動神経万能ですが、個人種目には全く関心を示さず、バレーボールで得点が入るたびにハイタッチするのが大好きなようです。
一言で「愛・所属の欲求」が強いと言っても、その満たし方は人それぞれ。逆に、この欲求の器の大きい人が自分の器を満たそうと、この欲求の器の小さい人にあれこれアプローチした時、器の小さい人は、器からあれやこれやが溢れすぎてうんざりしてしまうのです。
放っておいてくれないかな。一人にしてほしい。所属云々とか、あんまり関係ないんだけどね。
こういったタイプの方は、愛・所属の器が小さいのかもしれないですね。決して悪気があるわけではなく、ただ、その方の特徴なのです。
あなたの愛・所属の欲求の器の大きさはどれくらいですか?
特大ビールジョッキ?それとも湯飲みサイズ?小さなオチョコ?
自分の欲求の度合いを知り、また、身近な人の欲求の度合いを知ることにより、そして、その満たし方の好みを知ることにより、日常生活でも、マネジメントにおけるかかわり方でも、子育てにおいても、より効果的に相手と関わることができるようになります。
コツは、相手の欲求が満たせるようなかかわり方をすること。
そして、相手の欲求を阻害するようなかかわり方はしないことです。