人間力

言葉に心が透けて見える

人は、使う言葉にその人の本音本心が表れてしまいます。
昨日もこんなことがありました。
チームメンバーのマネジメントに困っているマネージャー。今、どんな対策をしているのかとの問いに、「〇〇をさせている」「△△をしてあげている」の答えが返ってきました。話を聴いていた人は、「ずいぶん上からの物言いなんですね」と一言。相談したマネージャーは、自らの言葉を客観的にとらえなおし、自分の関わり方のあれこれよりも、スタンスに問題があるのではと自ら気づき、どのような改善を行うかを言葉にしていました。

私がある人の背中を押すつもりで「ファーストペンギンになればいいんですよ」と何気なく言った言葉に対して、「尾藤さんに叱られた」と苦笑いしながらコメントした人がいました。自分さえも気づいていない私自身の潜在意識の「しっかりしなさいよ!」の気持ちが言葉に乗り移り、相手には「叱られた」と感じさせてしまったのかもしれません。

言葉は心を映す鏡です。それだけに、乱れ言葉、ネガティブな言葉を使うことを私は決して良しとはしていません。そして、それは周囲にも同様に求めています。

言葉が心を映す鏡であれば、良い言葉、ポジティブな言葉を使い続けることによって、心を強く健全にすることもまた可能だと考えます。

自分が発する言葉の影響力は、他人に対しても自分自身に対しても、想像以上に大きなものがあるのです。今一度、言葉の力を見直し、常に自分を高め、相手を勇気づけ温かく包み込む、愛と優しさに満ちた言葉を贈り続けたいものです。

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