DNAに組み込まれている5つの価値観

コレがないとリーダーは務まらないが、強すぎると破壊を招くこともある

「力・価値の欲求」は奥深い特徴があります。

勝ちたい
1番になりたい
負けたくない
偉くなりたい
役職、資格、タイトルなどの自分に対するブランドが欲しい
人から認められたい、褒められたい

ここまでは想像通りだと思います。
さらに面白いのは次のような特徴がある事です。

自分で自分を認めたい
他人の役に立ちたい
貢献したい

これらの特徴を踏まえると、次の人たちは力価値が強いのだろうと推察します。

車椅子テニスで先日引退した国枝慎吾さん
→ 勝ちたい、1番になりたい、自分で自分を認めたい

ブラボーな長友選手
W杯で陰に日向にチームを鼓舞し続けた。→ 貢献したい

レスキューや医療最前線で活躍する人たち → 役に立ちたい

ドラえもん
のび太君になんだかんだとお世話を焼いてしまう。
→ 愛・所属の欲求+役に立ちたい、困っている人を助けたいいう力・価値

自己評価が高すぎる人、低すぎる人
→ 自分で自分を認めたい

欲求が、その人の満たしたい満たし方で正しく満たされていれば良いのですが、
そうでない場合、人はどうしても欲求を満たさずにはいられません。
そのため、それが不適切な行為であっても何とか満たそうとしてしまいます。

例えば、ジャイアンがのび太君をいじめるのは、単なるいじめっ子というよりは、
ジャイアンの力・価値の欲求の不適切な満たし方、そのものなのかもしれません。
(そもそも、いじめっ子の行動は、不適切な満たし方の表出だと考えます。)

1番になりたい、勝ちたいが正しく満たされないと、
不正をしてでも満たそうとしたり(カンニングや相手を陥れる等)、
抑圧された反動でのパワハラをしてしまうなど、厄介なことになってしまいます。
会社やお客様先で謝ってばかり、叱られてばかりだと、
家で途端に暴君になったり子供に厳しく当たったり。
これらも、その人の力・価値が正しく満たされていない結果、
不適切な形で満たそうとしている現れなのです。


ちなみに、リーダーの力・価値が特大ジョッキサイズで、
その中身が「1番になりたい」「勝ちたい」などの場合、
満たされた状態でないと、メンバーにプレッシャーをかけたり高圧的な態度に陥り、
チームから恐れられる近寄り難い存在になるばかりでなく、
チーム破壊を招いてしまう場合があります。
「役に立ちたい」も正しい方向に向かわないと、過保護リーダーになってしまいます。

逆に、リーダーの力価値が極端に小さい場合、
結果にこだわりが見えないため、メンバーのやる気消失の原因となってしまう事もあります。

自分の器の大きさを知るとともに「正しく満たされている」ことが大切なコトであり、
器の大きな欲求が満たされていないと、その人にとっては枯渇状態にあるわけですから、
そうならないよう、自分で「正しく満たす」努力をする、
メンバーや大切な人たちが「正しく満たされるサポートをする」ことが大切です。


さて、明日は「楽しみの欲求」です。
これもユニークで、「え? あの人のあの行動は楽しみの欲求だったんだ」
と驚くこともあるかもしれません。


お楽しみに。

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