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信頼でつながるか、契約で縛るか——仕事の関係性を考える

「契約は、何のためにあるんだろう?」

ある出来事を通じて、改めてそんなことを考えさせられた。

契約は、自分(自社)を守るために必要なもの。
お互いの役割や責任を明確にすることで、トラブルを未然に防ぐ。
揉めたときには、冷静に立ち返るための「お守り」みたいな存在でもある。

しかし、それを「振りかざすもの」にしてしまった時、
契約は、関係を壊すための“武器”になってしまう。

「契約上こうなっているので、こちらとしては一切お受けできません」
「この行為は、契約上、新たに報酬が発生します」

契約上はそうかもしれない。
しかし、紙の上での取り決めが優先され、
人と人との信頼が置き去りにされていく言葉には、
寂しさと悲しさでやるせなくなる。

契約でしか繋がれない関係は、あまりにも脆い。
もしその人が契約していなかったら、
もう関わる気持ちはゼロですか?
もう、助けたいとも思いませんか?

私にとって契約は、
“信頼をより良い形で続けていくための土台”であって、
“信頼の代わり”にはならない。

人間同士、行き違いもあれば、誤解もある。
だからこそ契約がある。
でも、基本にあるべきは、
「相手を思いやる気持ち」と「関係を築く覚悟」だと思う。

契約があるかどうかに関係なく、信頼を前提に関係を仕事を進めたい。
その上で、「万が一」のために、契約がひっそりと存在する。
そんなビジネスを私は行いたい。

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