「せっかく優秀な人材を採用したのに、なぜか組織がうまく回らない」
「人事制度は整えたはずなのに、社員のエンゲージメントが一向に上がらない」
「描いた中期経営計画に、どうも『人と組織』が追いついてこない…」
企業の経営者様から、このようなお悩みを伺う機会が非常に多くあります。
これらは一見、人事部門の課題に見えますが、実は経営の根幹に関わる問題である可能性が高いのです。
自己紹介で「戦略人事コンサルタント」と名乗ると、
「人事コンサルタントとは違うんですか?」とよく聞かれます。
はい、まったく違います。
会社全体の未来を左右するほど、そのアプローチは大きく異なります。
ざっくり言うと、こんなイメージです。
人事コンサルタントは「エンジンの整備士」
人事コンサルタントは、オペレーショナルなアプローチを得意としています。
起点は、現場の課題や人事制度の見直しです。
主な領域は、評価制度、等級制度、採用支援、労務管理など。
人事部門や管理部門を中心に、人事制度がうまく機能することをゴールとし、人事制度や業務の最適化を図ります。
例えるなら、車にとっての「エンジンの整備士」です。
エンジン(人事制度)が正常に、効率よく動くように丁寧に整えるプロフェッショナルですね。
既存の仕組みをより良くし、日々の業務がスムーズに進むよう支援します。
戦略人事コンサルタントは「ナビゲーターかつ設計士」
一方、戦略人事コンサルタントは、トランスフォーメーショナルなアプローチを行います。
起点は、経営戦略・中期経営計画・事業構造の変化といった上位概念です。
主な領域は、経営・事業戦略に連動した組織設計、人材ポートフォリオの最適化、リーダーシップ開発、組織開発支援など。
経営者・役員・事業部長クラスを中心に、経営戦略が「人と組織」の両面から確実に実現されることをゴールとします。
例えるなら、「ナビゲーターかつ設計士」です。
どこへ向かうかを経営層と共に徹底的に見極め、
その目的地に到達するために必要なエンジン(人材・組織)を選び、最適な場所に搭載し、
力強く動かしていく。そんな役割を担っています。
つまり、単に目の前の人事課題を解決するだけでなく、
経営戦略という全体像から「人と組織」のあり方を根本的にデザインし、
未来へと導くのが戦略人事コンサルタントです。
項目 | 人事コンサルタント | 戦略人事コンサルタント |
---|---|---|
起点 | 現場の課題・人事制度の見直し | 経営戦略・中期計画・事業構造の変化 |
主な領域 | 評価制度、等級制度、採用支援、労務管理、人事制度設計など | 経営・事業戦略に連動した組織設計、人材ポートフォリオ、リーダーシップ開発、変革支援など |
関与する層 | 人事部門・管理部門中心 | 経営者・役員・事業部長クラス |
アプローチ | オペレーショナル(人事制度や業務の最適化) | トランスフォーメーショナル(経営の意図を人と組織に落とし込み、変革を支援) |
ゴール | 人事制度がうまく機能すること | 経営戦略が“人と組織”の面から実現されること |
あなたの会社が今、必要なのはどちらですか?
経営戦略に人事戦略が紐づいていないと感じる企業様は、まだまだ多く見受けられます。
「なんだかうまくいかない」「制度は整っているのに、うまく機能しない」といった不具合がある場合、
もしかしたら、それは整備が悪いのではなく、
そもそもの設計か、あるいは目的地へのナビゲートの方向性に課題があるのかもしれません。
貴社の経営戦略は、本当に「人と組織」の両面から実現されるよう、最適に設計されているでしょうか?
もし、その問いに確信が持てないようでしたら、ぜひ一度、貴社の未来について語り合いませんか?
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