「ゆるブラック」という言葉をご存じでしょうか?
長時間労働やハラスメントなど、いわゆる典型的ブラック企業ではないものの、「やりがいを感じられない」「成長実感を持てない」「会社の将来に希望が持てない」企業のことを指します。
何となく8時間を過ごし、決まったお給料さえいただければそれで良い、という人には居心地が良い環境かもしれません。
しかし、成長志向や未来志向の人には、耐えがたい職場に思えます。
ホワイト企業を目指そうとしながら、長時間労働は改善されない、ハラスメントもなくならない、それでいて挑戦も成長もない、いわゆる、「ブラック+ゆるブラック状態」は、二重苦を伴う最悪の職場環境です。
ホワイトを目指す企業が陥りがちな、最も避けたい状態とも言えます。
「やりがい」や「成長実感」は、人によって「何に対してどれくらい」感じるかが異なります。
失敗しないように上司が目配り気配りをしすぎる過保護状態に置かれると、息苦しくてたまらないと感じるかもしれません。
挑戦の機会を与えているつもりでも、最後までやり切る状態に達しない場合は不完全燃焼勘だけが残り、「挑戦させてもらえない」と感じるかもしれません。
何にやりがいを感じるのか、どんなふうに成長したいのか、社員一人ひとりのキャリアビジョンに丁寧に寄り添うことなく、経営や人事の一方的な思いだけでマネジメントが進むことに、彼らは「ここは長くいるところではない」と三行半のタイミングを計っているかもしれません。
本当に目指すべきは、社員が安心して挑戦でき、成長実感を持つことができる環境を整えること。
人を育て、組織を強くし、未来を創る視点を組織全体で持つことです。
その先に、企業が持続的に成長し、新たな価値を生み出す未来が待っています。
人があって初めて企業は動くのです。
『組織を強くする実践知』
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