年が明けると、「今年こそは」という言葉が自然と浮かびます。
もっと主体的に動いてほしい。
もっと当事者意識を持ってほしい。
もっと成長してほしい。
こうした願いの背景には、「人を変えたい」という思いがあります。
しかし、これまでを振り返ってみてください。
人を変えようとして、うまくいったケースはどれほどあったでしょうか。
人は、思った通りには動きません。
置かれた環境、評価のされ方、関わられ方に沿って動きます。
どんな行動が評価されるのか。
失敗はどう扱われるのか。
意見を言っていい空気はあるのか。
人の行動を決めているのは、意識ややる気以上に、こうした「構造」です。
一方で、制度だけを変えてもうまくいかないこともあります。
評価制度を変えたのに、現場は何も変わらない。
研修を入れたのに、行動が続かない。
それは、関わり方が変わっていないからです。
制度と関わり方は、どちらか一方では足りません。
行動が自然に変わるのは、関わり方 × 仕組みが噛み合ったときです。
人を責めない。
精神論にしない。
「頑張れ」ではなく、「そう動きたくなる設計」を考える。
それは、人事の話ではなく、経営の意思決定です。
人を変えるのは難しい。
しかし、制度と関わり方は変えられる。
新しい年の始まりに、こんな問いから考えてみてはいかがでしょうか。
今年こそ変えたいのは、人か、制度か、関わり方か。
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