50分間、ずっとグチを言っていたマネージャー。
建設的な話ができたのは、最後の10分だけでした。
そんなマネージャーから今日は感謝の言葉をいただきました。
「僕、メンバーのグチを聞いてあげることにしたんです。今までは、『仕事だろ!』と思って突っぱねていました。
でも、僕自身が聞いてもらって、スッキリして、新たな気持ちで仕事に向かえた。これって、とても大切なことだと思った。グチの中に、いろんなヒントが山のようにあるんですよ!」
「それに、僕が『この人のために頑張ろう!』と思った上司は、僕の話を否定せずに聞いてくれた人でした。」
こんなこともおっしゃっていました。
傾聴は単なる慰めではありません。
グチを聞くことで、マネージャーが経験したように、まずは感情のエネルギーを開放し、精神的な解放感や心の浄化作用が働きます。これは、心理的安全性の第一歩です。
「グチ」を「現場の不満やボトルネックを示す生データ」として捉え直すと、そこには組織開発や業務改善のヒントが必ず含まれています。
「僕が『この人のために頑張ろう!』と思った上司は、僕の話を否定せずに聞いてくれた人でした。」
これは、聞く姿勢こそがメンバーのエンゲージメントに直結するというリーダーシップ論の核心です。
「グチを言っても生産性は上がらない。黙ってやれ!」と考える人もいるでしょう。
しかし、人間は感情の生き物です。
自分の気持ちを押し殺し、機械のようにひたすら頑張り続けるのは限界があります。
あなたの会社のリーダーは、部下の「グチ」を「データ」として捉え、行動変容を促すスキルをお持ちですか?
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