マネジメント・リーダーシップ

納得度は何パーセント?|「わかりました」を鵜呑みにしないリーダーの質問術

「納得度は何パーセントですか?」

これは、私がメンバーやクライアントさん、お客様に対してもよく使うフレーズです。
明らかに「腹落ちした、納得した」という様子ではなく、どこか引っかかりが見える相手に対し、「わかった」「納得した」と言ったのだから、行動するのは当たり前と決めつけるのは、愚かな行為だと思っています。

そうではなく、「しっくりこないのはどんなところ?」
「そのマイナス分(100%に満たないパーセンテージ)の内容を教えて」
と、相手の不納得な部分を確認し、相手に理解してもらえるよう説明を尽くす、相手の意見やアイデアも話してもらいながら自分の考えをバージョンアップしてみる。
そして、互いが100%にたどり着く話し合いを行う。
その方が間違いなく、確かな行動にたどり着くプロセスだと考えます。

例えば、「このプロジェクトの進め方だけど、A・B・Cの3つのプランを検討した結果、〇〇の理由で、Aプランで進めようと思う」の私の言葉に、切れ味の悪い「わかりました」と答えたメンバーがいました。
「本当は、納得度何パーセント?」と問う私。
「実は半分です・・・」
「Okの部分はどの部分? OKじゃない部分は、その理由を教えて」
「Aプランで進めることには賛成ですが、AプランにBプランの〇〇の部分は取り入れた方が、うまく進むと思っているんです。なぜならば。。。」

自分のモヤモヤに耳を傾け、何度でも丁寧に言葉を尽くしてくれる相手に対して、「自分は尊重されている」と感じてもらえることはあっても、「モヤモヤを深掘りされて煩い人」とネガティブに取られることは少ないでしょう。
Aプランで進めることに変わりはなくても、自分の考えを聞いてもらい、それをその場にいた皆で検証し、更にバージョンアップしたプランに仕上がったことで、このメンバーは、プロジェクトではやる気を全面に出して、一生懸命に取り組んでくれました。

納得してもらいたいのは、やらされ感や面倒くささなどのネガティブ要因を配し、前向きに取り組んでほしいから。
そうであれば、相手の「納得した」を鵜呑みにせず、ほんの少しでも「あれ?本当に納得している?」と思ったならば、「納得は何パーセント?」と尋ねることは、いたって前向きな選択だと考えます。

この説明、あなたの納得度は何パーセントですか?

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