誰だって変わることができる

自信のかけらを結晶にする

「もっと自信持ちなよ」とよく言われるの。
10年来の友人が悲しそうにポソリと言いました。
彼女は「食空間フィッター」と称して仕事をしているのですが、なかなか次のステップへ踏み出せず、その原因を自分の自信のなさにあると考えているようでした。

彼女の仕事の専門的なことは私には全く分かりません。
しかし、私には彼女に自信がないようには思えません。
仕事の話をしている時のイキイキとした表情、明るく弾んだ声、キラキラとした目の輝き。素人の私の質問に言葉を選びながらも的確な答えを分かりやすく伝えられる。
何より彼女が「やりたいこと」を「愛している」と堂々と言葉にして言えている。
これ以上のことがあるでしょうか。

「私はSさんが自信ないとは全然思わないよ。」
驚きを隠せない表情の彼女に言葉をはさむ余裕を全く与えず、そのまま私は続けました。

「だってね、私が聞いたり言ったりすることに対して、どんな事に対してもしっかりと悩まずに答えられるじゃない。ぐいぐい突っ込む私の深堀質問に対しても、ちゃんと答えを持っている。それって、しっかりと積み上げられたモノがないとできないと思うんだよね。
Sさんが考える自信が何を指すのか分からないけど、自信がないんじゃなくって、持っているモノや感じているコト、もっと知ってほしいコトや伝えたいコトを『言語化』できていないだけなんじゃないかな。
間違いなく頭の中にはそれらはあるよね。だって、質問されれば答えられるもの。それが自分から発信するまとまったフレーズになっていないだけだよ。
私には、Sさんの自信のかけらの一つ一つはしっかりと見えるよ。だから、そのかけらをまとめて結晶にして、言語化してあげればいいだけだと思うけどな。」

鳩が豆鉄砲を食ったような驚きの表情をしていた彼女ですが、それからほんの少しのコーチングとアドバイス。
かけらを結晶にして言語化する方法を説明しました。
彼女とのおしゃべりは2時間半くらいでしたが、その間、関係のない女子トークもしていたので、お仕事については賞味1時間ちょとでしょうか。
彼女の表情が一気に自信に満ちたものに変わり、先行きが見えてきたと明るい声で言ってくれたことが、私にはとても嬉しく、こちらの方が元気をもらった気分でした。

次に会う時は自信の結晶を見せてもらう約束をして笑顔で別れました。
クリスマスイブの休日、ほんの少しでも友人のお役に立てたことでハッピーな気持ちになれた私。思わぬクリスマスプレゼントをもらったようで、心がぽっかぽかになりました。

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